コロナが過ぎても100%元通りはない 居酒屋オーナー鈴木おさむが感じた同業者の覚悟 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナが過ぎても100%元通りはない 居酒屋オーナー鈴木おさむが感じた同業者の覚悟

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

放送作家の鈴木おさむさん。居酒屋のオーナーもしている

放送作家の鈴木おさむさん。居酒屋のオーナーもしている

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、飲食店の経営者として感じているコロナ前後の変化についてつづります。

【写真】実は鈴木おさむが原作!YOASOBIのあの曲
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 僕は東京の中目黒近辺で居酒屋のオーナーをしています。以前は、「ちゃんこ屋 鈴木ちゃん」という名前で3階建てのちゃんこ屋さんをやっていたのですが、5年近くやって、鍋屋さんの経営の難しさを痛感しました。5年で6000万近くの大赤字を出して、閉じたのですが、そこで終わらせたくないと。

 店長をやっていた元力士の鈴木店長(偶然にも僕と同じ苗字)が一人で店を回すことの出来る居酒屋を作ることにしました。元力士の彼だからこそ作れるボリュームのある料理を食べて、お酒を飲んで、彼に逢いに来るような店にしたいと。

 そしてなるべく1オペでできるようなお店にする。

 お店を開店し、鈴木店長の料理と人柄に魅力を感じて、常連さんはどんどん増えていきました。理想のお店になり、正直、すごく利益が出るわけではないけど、前回の反省を活かして、とてもいいお店になってきたのです。

 が、コロナです。去年の緊急事態宣言の時は、開店時間を昼からにして営業したりしていました。給付金もあるし、なんとか頑張れていました。

そして今年の1月と今回の緊急事態宣言。給付金を頼りに、なんとか赤字は出ないようにと頑張って入るのですが、夜8時まで営業していても、売上は通常営業していた時の3分の1以下。一番の問題は、昨年の緊急事態宣言の時に同じ営業スタイルでやっていた時よりも売上が下がっているということです。

 このコロナで日本人の生活スタイルは大きく変わりました。家でお酒を飲むことの楽しさに気づいた人も多いでしょう。

 コロナが過ぎれば、きっとお客はまた戻ってくると思ってやっていましたが、そうじゃない。変わるところは変わってしまった。100%の元通りを期待すると、また店を閉じることになると思っています。


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