勝手に「鉄腕DASH」を意識していた僕 演出に目頭が熱くなった 鈴木おさむ (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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勝手に「鉄腕DASH」を意識していた僕 演出に目頭が熱くなった 鈴木おさむ

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

放送作家の鈴木おさむさん

放送作家の鈴木おさむさん

 実際にゴールしてみると、建物の中でお花見は行われる。そのお花見もプロジェクションマッピングで写される桜。そこに、リーダーの城島茂さんが事前に作っておいたTOKIO「メンバー4人の影絵」でシルエットを映すのだが……。

 城島リーダーの手に持っているのはどう見ても4人。だが、シルエットで写されたTOKIOは5人になっているのだ。

 どういうこと?最初は見間違えかと思った。でも、そうではない。照明の仕掛けか?もともとああいう仕掛けを作っていたのか分からないが、おそらくスタッフが仕掛けたものなのだろう。

 5人のTOKIOがシルエットで映って驚くメンバー。そして長瀬さんがそこでさらりと言うのだ。「いいじゃん。どうせ5人なんだから」

 それを見て目頭が熱くなったし、なんてすてきな仕掛けをするスタッフなんだと。

 長瀬さんが卒業し、3人となる。だが、「TOKIOは5人なんだ」というスタッフの気持ちを、そうやって伝える。

 僕は「おしゃれ」という言葉が好きだ。おしゃれって、格好よく美しい。「おしゃれ」なものを作れる人を本当に尊敬する。

 この演出は、おしゃれな極み。

 愛と時間をかけないとこのアイデアは出てこないし、実行するのも大変だったはずだ。

 そして。それで終わることなく、この後に続く企画でこの回は終わっていく。

 番組を長く続けるのは大変だ。しかも、長く面白く続けることはもっと大変だ。

 バラエティーにはドラマと違って決まった終わりがない。バラエティーが終わる時には視聴率が下がり「打ち切り」で終わることが多い。

 そんな中で、これからも長い旅を続ける「鉄腕!DASH!!」

 その旅が少しでも長く続くことを強く願っています。

 そして、僕も。おしゃれなものをもっと作るように精進いたします。

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公開中。主演:今田耕司×作・演出:鈴木おさむのタッグで送る舞台シリーズ第7弾『てれびのおばけ』が4月14日(水)~4月18日(日) 下北沢・本多劇場で上演。YOASOBI「ハルカ」の原作「月王子」を書籍化したイラスト小説「ハルカと月の王子様」が好評発売中。


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鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公開中

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