“1日1人”子どもが虐待死の可能性 「虐待予備軍」にならないための覚悟 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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“1日1人”子どもが虐待死の可能性 「虐待予備軍」にならないための覚悟

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※写真はイメージです(写真/Getty Images)

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子育てアドバイザーの高祖常子さん(提供)

子育てアドバイザーの高祖常子さん(提供)

――私も、カッとなって声をあげてしまう場面が今まで以上に増えました。外出先で不必要にあちこち触られると、気が気じゃなくて、「触らない!」ときつく言ってしまうこともあります。以前はなかった”我慢”を子どもに強いてしまいます。

そもそも乳幼児はベタベタさわるのが仕事です。あちこち触ったりすることで感覚を体験しています。「触らない」という否定語より、「ママと手をつないだまま、見ようね」というような肯定的な声がけをしてみてください。除菌や手洗いなど、いつも以上に気を配らなければならない現状では、小さい子が触ろうとするたびにストレスを感じるかもしれませんが、「触らない」とどなりつけるより、触ったら手洗いすることを心がけるようにしましょう。

――学校の休校や保育園の登園自粛で、親として忍耐の日々を経験しました。自宅で保育士、学校の先生、給食と社食の調理師を掛け持ちしながら日々自分の仕事もするようなカオス状態でした。「子どもたちに声を荒らげてばかりだったな」と反省しています。

そもそも家の中だけで保育園や学校、家庭の機能、職場の機能を同時進行させるなんて無理です。1日を48時間にするか、自分のコピーロボットを用意しないと(笑)。お話を聞いたママのなかには「大騒ぎする子どもの面倒をみながら自分の仕事をし、1日3食用意して家事をして、寝る前は子どもに読み聞かせ。朝から晩までそんな状況でモヤモヤします」という人もいました。そんな状態ではイライラするのも当然。それで子どもをどなりつけたり、手を振り上げたくなったりしてしまうのもわかります。

――そんなときは、どうやって感情を抑えればいいのでしょうか?

子どもをたたいたり、どなったりするときの親は冷静に判断できない状態。「どうしても今すぐに、言うことを聞かせたい!」と、それ以外の選択肢を失っている状況でしょう。まずは深呼吸するなどして、怒りを鎮めてみましょう。そして、子どもとコミュニケーションして解決してみましょう。例えば、もうすぐ夕食なのに遊びをやめない子どもに「早く片づけなさい!」という場面。親は「今すぐ、片づけてもらわないと、<私は>困る」という気持ちになっています。「早くごはんにしたい」「遅くなると寝る時間も遅くなる」とピリピリして語気も強くなる。でもそれは親の事情です。「なぜ今すぐやりたくないの?」と子どもの気持ちを聞くと「あともうちょっとで作っているものが完成するから」など子どもなりの事情がある。それにどこまで歩み寄れるか、相談して「じゃあ時計の針が8のところまでね」などと親子で折り合いをつけてみるということです。


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