今年は“生き残った”けど…来年は確実に後がない「崖っぷち選手」は? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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今年は“生き残った”けど…来年は確実に後がない「崖っぷち選手」は?

西尾典文dot.
2021年は間違いなく勝負の年となる楽天・オコエ瑠偉(左)と巨人・野上亮磨(右) (c)朝日新聞社

2021年は間違いなく勝負の年となる楽天・オコエ瑠偉(左)と巨人・野上亮磨(右) (c)朝日新聞社

 このオフに積極的な補強を見せているヤクルトでは川端慎吾が苦しい状況だ。2015年には首位打者と最多安打のタイトルを獲得してチームのリーグ優勝にも大きく貢献したが、翌年以降は腰の故障に苦しめられて出場試合数が減少。昨年は10安打、今年は5安打と一軍ではほとんど戦力となっておらず、シーズンの大半を二軍で過ごす日々が続いている。卓越したバットコントロールは一級品で、代打の切り札として復活を期待する声も多いが、チームには内川聖一が加入したこともあり、その座も危うくなっている。来年も過去2年と変わらない結果となれば、いかに功労者に優しいヤクルト球団と言っても、厳しい判断を下す可能性が高いだろう。

 一方のパ・リーグでは通算163セーブ、157ホールドを誇る増井浩俊(オリックス)も選手人生の岐路に立たされている。オリックス入団1年目の2018年は35セーブをマークしたものの、昨年は防御率4点台と大きく成績を落として中継ぎに転向。今年も開幕から調子が上がらず、わずか16試合の登板に終わった。本人はこれまでリリーフに対してこだわりを見せていたが、シーズン終盤は先発で結果を残したこともあり、来季は開幕から先発に転向すると報じられている。新たな役割でもう一花咲かせる期待も大きいが、チームには有望な若手の先発候補も多いだけに競争を勝ち抜くのは容易ではなさそうだ。

 新天地でいきなり勝負の年を迎えるのが吉川光夫(西武)だ。日本ハム時代の2012年にはリーグMVPに輝いたサウスポーもその後は成績を落として2016年オフに巨人へトレード、2019年シーズン途中には日本ハムに復帰、そしてこのオフには西武に再びトレードと、なかなか自分の居場所を見つけられずにいる。ボールの勢いはまだあるものの、ここ数年はコントロールに苦しんで自滅している印象が強い。左投手が手薄なチーム事情だけに期待も大きいが、これが最後のチャンスである可能性は極めて高いだろう。


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