■SNS発信は「実名」で

 こうした恩恵を受けるために、僕は「実名」でのSNS発信を推奨しています。注意してほしいのは、「インフルエンサー的使い方」をしてはいけないということです。

人気YouTuberやインフルエンサーたちをみると、「本音を言った方がバズる」「ネガティブなことの方が注目を集める」と思いがちです。確かにそのような傾向はありますが、ビジネスパーソンに膨大なフォロワー数も、PVも必要ありません。実名で発信する以上、個人の発言も、「会社としての発言」と受け止められてしまうケースもあります。インフルエンサーの真似をしてもリスクしかないのです。

SNSはあくまで“自分の分身”だと考えてください。リアルとネットのコミュニケーションをわけないことが重要です。普段の仕事のときと同じようにふるまえば、自然と炎上などのリスクを避けられるはずですし、仕事にもつながりやすくなります。「リアルの延長線上」でつかってこそ、SNSは真価を発揮するのです。

■仕事に生かす「普通の人」の発信術

では、具体的にどのように発信していけばよいのか。難しく考える必要はありません。自分のもっている情報を淡々と発信するだけでよいのです。バズらなくても、必要な人に読んでもらい、コミュニケーションがとれれば十分なのです。

 僕はFacebook・Twitter・Instagramなどと、ブログを組み合わせて発信することをおすすめします。Facebookはビジネスマンにオススメですが、承認制のSNSのため面識のない人とつながるのが難しいでしょう。Twitterは拡散力には優れていますが、文字数制限があります。Instagramは、画像の共有に最適ですが、ニュースなどを共有するのには向いていません。コンテンツを蓄積し、検索されやすいのは圧倒的にブログですが、ブログ単体ではつながりを作るのが難しい。
 それぞれのサービス単体では一長一短ですから、自分に合った組み合わせを探して下さい。

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「自分のためのメモ」を発信するだけでOK