“得点の匂い”漂うのは…サッカー日本代表のFKを再び「武器」にできる選手は誰? (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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“得点の匂い”漂うのは…サッカー日本代表のFKを再び「武器」にできる選手は誰?

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ガンバ大阪時代の中村敬斗 (c)朝日新聞社

ガンバ大阪時代の中村敬斗 (c)朝日新聞社

 かつて、日本代表にはFK(フリーキック)の名手が数多くいた。古くは木村和司の右足が有名で、稀代のゲームメーカーであった名波浩と中田英寿の2人はFKキッカーとしても有能。三浦淳宏は無回転FKの元祖であり、中村俊輔の左足は世界的にも歴代屈指のレベルで日本代表にも多くのゴールと歓喜をもたらした。さらに小笠原満男や中村憲剛、阿部勇樹も名手。そして2010年のW杯南アフリカ大会では、本田圭佑と遠藤保仁の直接FK弾が見事、日本をベスト16進出に導いた。

 だが、近年はすっかり“得点の匂い”がしなくなってしまった。記録上でも、2013年9月6日の親善試合・グアテマラ戦での遠藤のゴールを最後に長きに渡って直接FK弾が生まれず、ようやく2018年11月20日の親善試合・キルギス戦で原口元気が5年ぶりに記録したが、それも相手GKのキャッチミスがあったから。

 現在、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大によって代表戦実施の見通しが立たない状況が続いているが、来るべき“決戦の日”へ向けて再び、直接FKを日本代表の得点源にすべきだろう。現在の森保ジャパンの「三銃士」、南野拓実を除いた中島翔哉、堂安律の2人はFKを担当することはあったが、思うように得点には繋がってはいない。柴崎岳の右足は高い精度を誇るがパワー不足で、間接FKでは有効でも直接FKとなると期待感が薄くなる。

 では、誰に任せるか。最も期待されるのは、久保建英(ビジャレアル)だろう。久保が決めた直接FK弾で記憶に残っているのは2本。1本は、FC東京時代の2019年4月10日のルヴァン杯・サガン鳥栖戦で右サイドの角度のない位置からサイドネットへ突き刺したもの。

 もう1本は、2018年に行われたU-19アジア選手権の北朝鮮戦でゴール右上に叩き込んだ約25メートルの芸術弾だ。それ以外にも、2019年のJ開幕戦ではポスト直撃のFKを放ち、昨シーズン所属したマジョルカでもリーグ再開後はFKのキッカーを任され、「もう少しで……」と思わせる惜しいシュートも放った。スペイン1部リーグ1年目で旋風を巻き起こした高精度の左足は、FKという点においても可能性を抱かせた。年を重ねるごとにFKの精度を上げたリオネル・メッシの例もある。久保は、まだ19歳。さらに上達するための時間は十分にある。


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