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競技によって“苦痛”伴う場合も…コロナ禍でアスリートが直面する「検査との戦い」

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山岡則夫dot.
コロナ禍での試合は選手にとって大きな負担に… (c)朝日新聞社

コロナ禍での試合は選手にとって大きな負担に… (c)朝日新聞社

 先月25日、Jリーグ・名古屋の選手と関係者が新型コロナウイルスに感染。翌日に予定されていた広島戦は試合当日に中止が発表された。Jリーグは全選手2週間毎のPCR検査(PCR)を実施している。

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 そしてNPBでは8月1日にソフトバンク主選手のウイルス感染が発覚。翌2日の西武戦が中止となった。NPBではこれまで4週間毎のPCRを徹底していた。

 両リーグとも現状最善を尽くした上でのリーグ再開だっただけに、衝撃は大きい。その後も数チームで選手、スタッフのウイルス感染例が続出しており、今後のリーグ運営に関して新たな道が模索されている。

「PCRをしていても絶対はない」と語るのは朝本俊司医師。

 新日本プロレス、アイスホッケー・東北フリーブレイズなど、多くのオフィシャルドクターを務めている。Jリーグの件を踏まえ、スポーツ界で行われているウイルス対策の現状をわかりやすく解説してもらった。

「PCRでわかるのは、検査時点での『健康』。各団体は競技開催への大義名分のため、参加者が『陰性』であることをPCRで証明して担保にしている。競技開催前に行ったPCRのみを担保にしているので、名古屋の件は起こりえたことだった。単発でのPCRは担保にならないということが実証された」

 PCRでわかるのは、検査実施時にウイルス感染しているかだけだ。検査日から競技日まで数時間でも空白があれば、その間に感染する可能性もある。また検査時点で何らかの技術的エラーが起きた可能性もある。

 現在、新型コロナウイルス感染の検査方法には大きく3通り、『PCR』、『抗原検査(抗原)』、『抗体検査(抗体)』がある。それぞれ長短所が存在するため、特定の検査方法だけが完璧というのはない。

『PCR』『抗原』は検査時点での感染を確認できるもの。どちらも唾液や咽頭粘液でのサンプリングで手軽にできるのが特徴。2つを比べると現在主流の『PCR』の方が精度は高いが、検査キッドが高額であるのと結果が出るまで時間がかかってしまうのが難点。そしてPCR、抗原どちらもサンプリング量に個人差が生じやすく、技術的エラーが起こりやすい側面もある。


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