今では“考えられない”危険なものも…ファンを震撼させた「プロレスの凶器」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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今では“考えられない”危険なものも…ファンを震撼させた「プロレスの凶器」

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山岡則夫dot.
サーベルを口にくわえての入場が印象的だったタイガー・ジェット・シン (c)朝日新聞社

サーベルを口にくわえての入場が印象的だったタイガー・ジェット・シン (c)朝日新聞社

 竹刀といえば、シンの相棒として暴れ回った『まだら狼』上田馬之助か。

 竹刀を持ちながら、シンと肩を組み会場内を徘徊する入場は名シーンだった。

 大相撲出身で日本プロレス入団。60年代から米国で活躍し、帰国後は日プロ、全日本、国際など多くの団体を渡り歩いた。国際時代からヒールとして存在感を発揮、新日本に参戦した際にシンとタッグを結成したことで大ブレイクした。交通事故による頸椎損傷で車イスでの生活を余儀なくされ、11年に他界した。

 78年2月8日、日本武道館において猪木とネイル(釘板)デスマッチで戦ったことでも有名。また前田日明率いるUWFと新日本の全面戦争では、新日正規軍の1人として大きな存在感を残した。NOWでの維新力との対戦時、出刃包丁を凶器として持参したのには、さすがに戦慄が走った。

 竹刀を巧みに操るレスラーはその後も登場した。

 女子プロレスでは、ダンプ松本が第一人者。

 相手選手を攻撃するだけではなく、音の出る場所を叩くことで場内のボルテージを上げることにも使用した。バラエティ番組出演時は竹刀を持ってアイドルを追い回すなど、ダンプ=竹刀は業界外の世間一般にも定着。『極悪同盟』として一世風靡した稀代のヒールだった。

 また『ハードコアスタイル』の田中将斗(ZERO1)や、デスマッチファイターの伊東竜二(大日本)も竹刀の使い手として認知されている。

 スタン・ハンセンのカウベルやブルーザー・ブロディのチェーンも時折、相手選手への打撃攻撃で使用された。

 しかしこの2人の場合、入場時のコスチュームとしての使用が主目的。試合に使用されることはほとんどなく、振り回して観客を威嚇する演出用小道具の役割だった。

 W★INGやIWAなどに参戦した、レザーフェイス(後にスーパー・レザーに改名)のチェーンソーも同じような役割だった。持ち手部分を殴打に使用することもあったが、さすがに刃物部分は使用できるはずない。火花を散らせながらの入場で会場内を恐怖に陥れた。


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