中国、韓国に“遅れ”を取った日本のMMA界… 世界で躍進するアジアの総合格闘家 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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中国、韓国に“遅れ”を取った日本のMMA界… 世界で躍進するアジアの総合格闘家

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中国MMA界で未来のエースとして期待されているソン・ヤドン(写真/gettyimages)

中国MMA界で未来のエースとして期待されているソン・ヤドン(写真/gettyimages)

 世界王者誕生こそ中国に先を越されたが、負けじとオクタゴンで存在感を放っているのが韓国勢。自国での開催は15年11月のソウルと19年12月のプサン大会の2回だが、プサン大会では“コリアン・ゾンビ”ことジョン・チャンソン(フェザー級)が元王者フランク・エドガーを初回TKOで破る印象的な勝利もあった。日本の戦極で戦ったこともあるチャンソンは13年8月にはUFC世界タイトルマッチも経験。兵役や怪我による離脱もあったが、UFCで実に8つものKOやサブミッション、ファイト・オブ・ザ・ナイトでのボーナスを得ており(UFCフェザー級での最多記録)、現在もフェザー級ランキングで4位につけている。

 他にも08年以来12年に渡り在籍するキム・ドンヒョン(ウェルター級)、現在12連勝中のチョン・ダウン(ライトヘビー級)、日本人ファイターの田中路教と石原夜叉坊を下したカン・ギョンホ(バンタム級)、“コリアン・スーパーボーイ”チェ・ドゥホ(フェザー級)と、軽量級から重量級まで幅広く契約選手を有しているのが特徴だ。

 また多くの日本人が参戦し、活躍の場となっているアジア最大の格闘技団体ONE Championshipだが、現在の日本人王者は「0」。青木真也が19年5月にライト級王座を手放して以来、日本人王者は生まれていない。

 ONEで躍進が目につくのがフィリピンの「チーム・ラカイ」。首都マニラから250km離れた標高1400mの高地バギオに位置するチームは、中国武術・散打をベースとして始まり、これまでONEで5人のチャンピオンを輩出している。中でもエドゥアルド・フォラヤンは貧困の中から身を立て16年11月に青木真也を破ってONEライト級王者となり、同胞の英雄であるボクサーのマニー・パッキャオのように、MMAにおける成功の道を後進に示した(フォラヤンは本家パッキャオから「フィリピンの総合格闘技界のレジェンドの1人」と称された)。


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