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「身体でお金をとれる!」“超人的肉体”を誇ったプロレスラーたちの記憶

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山岡則夫dot.
スゴイ身体を誇るプロレスラーの筆頭である小橋建太 (c)朝日新聞社

スゴイ身体を誇るプロレスラーの筆頭である小橋建太 (c)朝日新聞社

「お客さんはレスラーの身体を見にきているんだ。チケット代の半分はオマエらの身体なんだ。銭のとれる身体になれ」

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 新日本プロレスのエース・棚橋弘至が自著『全力で生きる技術』(飛鳥新社)内で振り返っている。若手育成を任された『鬼軍曹』山本小鉄氏から言われ続けたこと。練習から食事などを含めた生活面まで、レスラーのイロハを叩き込まれた。


 181cm101kg(公称)の棚橋はレスラーとしては恵まれた体格ではない。しかし新日本イズムを守り努力を重ねた結果、世間一般にも名前が届く選手となった。

 ネット配信の普及などにより、レスラーの個性を伝えることがより必要になった。マイクパフォーマンスなどが増えたのはその1つ。しかしファンが最も望むのは、試合内容とレスラー自身の魅力。余分な肉を削ぎ取り究極にシュイプされた身体は説得力抜群。昨年、初開催された『新日本プロレスコンクルソ』にもそういう趣旨があったのだろう。

『コンクルソ』とはメキシコでおこなわれているプロレスラーによるボディビル大会。新日本レスラーの肉体美を競う大会でトップ2飾ったSHO、飯伏幸太の身体はまさに芸術。徹底したトレーニングとストイックな生活から作られた肉体美は、彫刻のようでもあった。美しく、カッコ良く、素敵だ。

 しかし異なったアングルから、肉体の魅力を発揮しているレスラーもいる。共通するのは、スゴイ、デカイという強烈な第一印象。外国人相手に力勝負も負けないのではないか、と思わせる太い腕。私服姿で町を歩いていても「レスラーだ」と感じさせる分厚い胸板。そういった選手の身体は、いつの時代も我々を興奮させる。

 スゴイ身体の筆頭は、『絶対王者』小橋建太だろう。

 全日本プロレス、プロレスリング・ノアで活躍。186cm115kg(公称)の体格と大木のような剛腕がトレードマーク。喜怒哀楽を真っ直ぐ表現し、試合中に握る拳は『青春の握り拳』と命名された。

 数多くの戴冠歴はもちろん、ファンが感情移入できたのはその生き様だ。腎臓ガン手術からの復帰や、満身創痍の中でも前向きに戦い続ける姿は、レスラーの強さを教えてくれた。13年に現役引退、現在は自身のプロデュース興行などを手掛けている。


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