30代になって体質が変わったという壇蜜さん。「冷えやむくみにきちんと向き合おうと思って漢方薬局に行きました」(撮影/松永卓也・スタイリング/奥田ひろ子・ヘアメイク/妻鹿亜耶子・衣装/AIMER)
30代になって体質が変わったという壇蜜さん。「冷えやむくみにきちんと向き合おうと思って漢方薬局に行きました」(撮影/松永卓也・スタイリング/奥田ひろ子・ヘアメイク/妻鹿亜耶子・衣装/AIMER)
実家の料理を振り返り、「よく言われる『医食同源』という言葉のベースには、家族を守るための知恵があると思います」と語る(撮影/松永卓也・スタイリング/奥田ひろ子・ヘアメイク/妻鹿亜耶子・衣装/AIMER)
実家の料理を振り返り、「よく言われる『医食同源』という言葉のベースには、家族を守るための知恵があると思います」と語る(撮影/松永卓也・スタイリング/奥田ひろ子・ヘアメイク/妻鹿亜耶子・衣装/AIMER)
冷え性の壇蜜さんは温かいお茶を飲むように心がけている。「ほうじ茶やプーアル茶、ウーロン茶、ルイボスティーなど茶色いお茶がからだに合っている気がします」(撮影/松永卓也・スタイリング/奥田ひろ子・ヘアメイク/妻鹿亜耶子・衣装/AIMER)
冷え性の壇蜜さんは温かいお茶を飲むように心がけている。「ほうじ茶やプーアル茶、ウーロン茶、ルイボスティーなど茶色いお茶がからだに合っている気がします」(撮影/松永卓也・スタイリング/奥田ひろ子・ヘアメイク/妻鹿亜耶子・衣装/AIMER)

 タレント、女優、文筆家として大活躍する壇蜜さん。多忙を極めるなかで実践している健康法を、週刊朝日ムック『本格漢方2020』(朝日新聞出版)のインタビューで語った。

【写真】温かいお茶を飲むように心がけている壇蜜さん

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――ふだんから漢方薬を服用されているそうですね。

壇蜜 30歳頃から防風通聖散を飲んでいます。29歳でグラビアの仕事を始めましたが、その頃は大学病院の研究所を清掃する仕事も掛け持ちしていました。病院の研究所って、暖房が利いていなくてとにかく寒いんですよ。

 冷たいタイル張りの床に水を流してブラシでこすったり、立ちっぱなしで作業台をきれいに拭く仕事でしたから足元からジンジン冷えます。そのうち、かかとと足の甲がむくむようになって、なんとなく歩きにくいと感じるようになりました。そこからふくらはぎにむくみを感じて、次は手の甲。朝起きたときに、手がグーパーしにくいぞと思うようになって……というふうに、だんだんと症状が上がってくる感じでした。

――芸能活動をスタートされてお忙しくなったことや、ちょうど30代になられたタイミングだったということも影響があったんでしょうか?

壇蜜 自分にプレッシャーをかけて一気に根を詰めて働くようになり、疲れをリセットできないからだをつくっていたんだと思います。年齢的にも体質が変わって、以前はそこまで冷え性だと思っていなかったのに、冷えがとれなくなりましたね。

 最初はエステに行ったり、むくみに効くというサプリを飲みましたが、あまり効果がなかった。これは体質としてきちんと向き合わなくてはいけないと思い、整体の先生に相談したところ、漢方がいいと教えていただいて、漢方薬局に行きました。

――そこで防風通聖散をすすめられたんですね。どのくらいのペースで服用されていますか?

壇蜜 1日2回、食前です。発汗、排便、利尿を促すお薬で、飲み始めてトイレが近くなりましたが、その分、からだにたまったものが出たなという感覚があります。飲み始めて3カ月くらいでかかとのつらさがなくなってきて、1年経つと足首の痛みや、足の甲がヒリヒリする感覚がなくなりました。夕方以降、歩くのがつらくなることも減りました。

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冷蔵庫でベーコンと目が合っても、引き算の料理を