実は、沢尻の逮捕の約2週間前、彼女の“ドラッグ仲間”が警視庁原宿署に逮捕されている。自動車警ら隊による職務質問で車内から大麻とコカインが見つかったのだ。彼らをつなげたのも共通の知人であるA子だった。

「沢尻の逮捕後、捜査当局は重要参考人であるA子の事情聴取に踏み切るため、入念に準備を進めていました。ところが、昨年末、彼女と彼女の夫であるクラブDJは突如アジア圏に渡航。捜査幹部はあきれながらも『帰国後、いつでも着手できる』と余裕の構えでした」(同前)

 A子の知人がいう。

「彼女は沢尻の逮捕でビビりまくり、代理人として弁護士を立てて、メディアで『売人』と書かれたことに対して猛抗議していました。一方で、“海外逃亡”後は頻繁に更新していたSNSを削除し、一切表に出てこなくなった。年末以降は、タイ、スリランカ、シンガポールなどを渡り歩き、年末年始はベトナムに滞在していたそうです」

 実は、沢尻の薬物捜査の過程で“クロ”と判断され、複数回にわたり事情聴取を受けた人物がいる。沢尻が常日頃から妹のようにかわいがっていたモデル・B子である。昨年7月、ふたりは苗場で行われた野外フェス「フジロックフェスティバル」に参加。B子のインスタグラムにはそのときの写真がアップされていたが、沢尻の逮捕後は削除している。

「B子は捜査当局の調べに対し、『なんで私が疑われなくちゃいけないの』と完全否認。結局、立件は見送られたのです」(前出・捜査関係者)

 沢尻を知るクラブ関係者が語る。

「現在、エリカは彼女たちとは一切連絡を絶っているそうです。結局、彼女は利用されていたんですよ。A子は自身が主催するクラブイベントにエリカが参加すれば格が上がるし、B子にしてもエリカとのつながりは芸能界で生きていくためには心強い。事件によって彼女たちは保身に走り、クモの子を散らすように逃げてしまった」

 ドラッグがつないだ偽りの友情を断ち切ること。沢尻は、更生に向けた第一歩を踏み出している。(橋本浩史)