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中学受験の“落とし穴” 増加する「間違った勉強法」が子供をダメにする

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西村則康dot.

 子供にとって「何が正しい教育か」という問いに答えるのは難しい。しかし、世の中には「間違った教育」があふれていることは間違いない。

【写真】“プロ家庭教師”の西村則康さん

 現在、都市部を中心に中学受験熱が高まっている。首都圏の中学入試は2019年まで5年連続で受験者総数と受験率が右肩上がりで、20年入試でも受験者数はさらに増加したと見られている。

 そんな現状に、プロ家庭教師集団「名門指導会」代表で『西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣』の著書がある西村則康さんは、「間違いが潜んでいる」と指摘する。長年にわたって小学生を指導してきた経験から、志望校に受かっても、中学で伸び悩む子供が増えたと感じているためだ。中学受験を「良い経験」にするには何が必要なのか。西村さんが解説する。

*  *  *
 中学受験が加熱している理由の一つに、高校からの募集を廃止する中高一貫校が相次いでいることがあります。今年は成城、2021年に本郷、22年には豊島岡女子学園など、すべてを覚えることができないほどの学校が高校入試を廃止する予定です。

 廃止が相次ぐのは、先生の負担が大きいからでしょう。一般の公立中学と比較して中高一貫校はカリキュラムの進度が早く、特に理科の学力で差があります。となると、国立大の進学実績を上げるには、中学からの内部進学者を優先せざるをえません。また、首都圏は子供の数も増えています。この傾向は5年先まで続くと予想されています。今後も中学受験を目指す子供は増えていくでしょう。

 中学受験の過熱で、塾の宿題量がかなり増えました。入試で新しい傾向の問題が出ると、次の年の塾のテキストに反映される。そして、ますます宿題が増えていく。イタチごっこです。

 現在の日本の教育は、子供たちに「生きる力」「考える力」をつけることを目的にしていて、大学入試改革も始まっています。ところが、今の子供を取り巻く環境は、与えられた大量の課題をこなすことが求められている。ますます「考えない子供」を増やす方向に向かっているようにさえ思えます。


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