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ママ医師と考える 年末年始「帰省先での子どもの事故やケガ」 その対策とは?

連載「ちょっとだけ医見手帖(森田麻里子医師)」

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森田麻里子dot.#ヘルス#病気#病院
森田麻里子(もりた・まりこ)/1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産し、19年9月より昭和大学病院附属東病院睡眠医療センターにて非常勤勤務。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表

森田麻里子(もりた・まりこ)/1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産し、19年9月より昭和大学病院附属東病院睡眠医療センターにて非常勤勤務。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表

※写真はイメージ(Getty Images)

※写真はイメージ(Getty Images)

 せっかくの帰省で、ママ・パパもゆっくりしたいところですが、普段と違う環境ですから、実際のところはいつもより目が離せず余計に大変かもしれません。大人の人数が多いので分担はできますが、誰か他の大人が見ているはず、と思い込んでしまうと危険です。親が目を離すときは、他の大人に「トイレに行くから子どもを見ていてね」などと声をかけると良いのではないでしょうか。

 帰省で長く滞在する場合は、ずっと子どもから目を離さずにいるのも大変になってきます。可能であれば、階段やキッチンの入り口にはベビーガードをつけるなど、多少目を離しても安全が確保できるよう対策しておくとベストです。その上で、包丁などの刃物類や電気ケトル、暖房器具や調理器具など危険なものは子どもの手の届かない場所に片付けておくと良いでしょう。

 0歳の赤ちゃんも、件数こそ幼児より少ないですが注意が必要です。救急搬送されたケースの調査結果をまとめた消費者庁の資料では、初診時に生命の危険が切迫している重篤な状態だった割合が、1~6歳では0.13~0.19%だったのに対し0歳では0.56%で、死亡していた割合は1~6歳では0.00~0.03%だったのに対し0歳では0.2%と、いずれも高かったのです。0歳児では、事故が起こってしまった際に重篤な状態になりやすいと言えます。

 特に注意が必要なのは誤飲・誤嚥(ごえん)です。消費者庁の別の資料では、誤嚥・誤飲は重篤・死亡につながりやすいことが示されています。平成28年4月からの1年間で30の医療機関から寄せられた子どもの事故報告では、転落が1709件、誤飲・誤嚥が805件ですが、うち死亡例は転落が2件なのに対し、誤飲・誤嚥では10件もあったのです。

 ボタン電池や薬、たばこ、硬貨、洗剤・漂白剤、消毒液、殺虫剤、防虫剤、マグネットなどは手の届かない場所に片づけましょう。食べ物も、お餅など弾力性があるものや、肺炎の原因にもなるナッツ類(特にピーナッツ、大豆)は避け、小さく切って与えましょう。


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