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落合博満、石井一久に“批判”も…野球を深く知る「元プロ」はGMには向かない?

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杉山貴宏dot.
中日のゼネラルマネジャー就任の記者会見をする落合博満氏 (c)朝日新聞社

中日のゼネラルマネジャー就任の記者会見をする落合博満氏 (c)朝日新聞社

 日本のプロ野球(NPB)とメジャーリーグ(MLB)では制度などに大きな違いがいくつもあるが、球団単位の組織においてもそれは例外ではない。そのひとつがゼネラルマネジャー(GM)のバックボーンとその役割、権限についてだ。

 GMは端的に行ってしまえば、その球団の編成面の責任者。選手を駆使して勝利を目指すのが監督ならば、選手を集めて監督に託すのがGMの仕事であり、組織図的にはGMのほうが上の立場になる。

 ただしNPBにはGMという役職を置いていない球団もあったり、監督の意向が編成に強く影響する場合もあるなど、編成トップが誰なのか判然としないことも多い。また基本的には選手や監督として名を成した大物が就任するケースがほとんどだ。

 一方、MLBではGMは経営面を仕切る球団社長に匹敵する権限を持っているのが常。元メジャーリーガーがGMに転身する例はほとんどなく、特に近年はプロ野球経験のないビジネス畑の出身者やデータ解析の達人がGMの座に就くことが増えてきた。

 MLBのこうした傾向は、日本と比べて契約などで動く金額が文字通り桁違いな莫大なものであることや、年俸調停やフリーエージェントになるタイミング、出来高ボーナスの条件設定に外国人選手を獲得する際のインターナショナル・ボーナス・プールなど、とにかく考えなければならない項目が多岐にわたっていることが背景にある。

 となると、やはり大学で経営や投資、統計学を専攻したり、若い頃から球団編成に携わって専門家として腕を磨いてきた人のほうが、選手上がりで野球のことは熟知していても予算管理などの経験は浅い人よりも向いているのは自明なのかもしれない。

 2002年オフに当時の最年少記録となる28歳でレッドソックスのGMに就任したセオ・エプスタインは名門イェール大学の出身。オリオールズやパドレスのPR部門を経てレッドソックスのGMに抜てきされた。ちなみに弁護士資格も持つエリートだ。


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