「好き嫌い」は生き残るために必要な感覚だった! 人類が滅亡しなかった理由 <子どもの素朴な疑問に学者が本気で答える> (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
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「好き嫌い」は生き残るために必要な感覚だった! 人類が滅亡しなかった理由 <子どもの素朴な疑問に学者が本気で答える>

連載「子どもの素朴な疑問に学者が本気で答えます」

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「人間は進化したら何になるの?」
「どうして、“わたし”は“わたし”なの?」

 発想豊かな子どもの疑問に大学教授が本気で答える連載「子どもの素朴な疑問に学者が本気で答える」。子どもに聞かれて答えられなかった疑問でも、幼い頃からずっと疑問に思っていることでも、何でもぜひお寄せください。明治大学教授の石川幹人さんが、答えてくれますよ。第6回の質問は「人によって好きな食べものと嫌いな食べものがあるのはなぜ?」です。

【石川先生の愛猫・マリリンはこちら】

*  *  *
【Q】人によって好きな食べものと嫌いな食べものがあるのはなぜですか?

【A】好き嫌いは食べものに毒が入っていても人類が滅亡しないようにする知恵です

 皆さんには食べものの好き嫌いがありますか。私は子どものころシイタケとセロリがきらいでした。どちらもその独特のにおいが苦手だったのです。大人になってシイタケは食べられるようになり、今ではその「うま味」が結構気に入っていて、焼いたシイタケに醤油をたらして食べています。一方のセロリは、いまだに苦手です。

 シイタケやセロリがきらいという人は多いのではないでしょうか。それは生まれながらに、それらの種類の食べものに含まれる可能性の高い、毒を警戒するからです。自然界の生き物には、毒があることが多いのです。山で見つかるキノコの多くに毒があることは、ご存じですよね。日本でもときどきキノコ狩りで過って毒キノコを食べて亡くなる例が報告されています。とくに植物は、動物と違って逃げることができないので、食べられないようにするために毒を作る習性があります。

 人間は雑食性でいろいろな食べものを食べるように進化しました。それはいろいろな食べものを食べて栄養をつけ、生き残る可能性を高める手段でした。ところが、逆に毒を食べて死んでしまうリスクも背負ったのです。そこで危なそうな食べものは、好き嫌いがなく食べる人と好き嫌いがあって食べない人を作り、人類全体として「毒はないだろうか」と様子を見ながら食料にする手段をとりました。


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