「F1は林業」 ホンダが見せた驚異の進化とぶち当たった壁 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「F1は林業」 ホンダが見せた驚異の進化とぶち当たった壁

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野村和司dot.#F1
アブダビGPの表彰台で祝福を受けるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(左)(写真/Getty Images)

アブダビGPの表彰台で祝福を受けるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(左)(写真/Getty Images)

 2019年最終戦はアラブ首長国連邦のアブダビ、世界的なリゾート地であるヤス島に設けられた『ヤス・マリーナ・サーキット』で行われた。レースは絶対王者のメルセデス、ルイス・ハミルトンが圧倒し、タイム差以上の強さを見せつけて優勝した。ホンダPU(パワーユニット)を搭載するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは約16秒差の2位でフィニッシュ。18ポイントを獲得し、ドライバーズランキング3位でシーズンを終えた。

 やっぱりメルセデスは強かった。前回のブラジルGPのお返しと言わんばかりに、6年連続コンストラクターズチャンピオンは終始余裕を見せ、ホンダを一切寄せ付けなかった。まさに完璧な『横綱相撲』。まだまだホンダには負けない、という意思表示をするかのように気を引き締めて、総力をもって最終戦に臨んだメルセデス陣営は連敗を許されない、負けられない勝負に見事なまでに勝ちきった。

 ホンダ陣営はその強さをひしひしを感じたことだろう。本気のメルセデスには、まだ勝ちきれない。シーズン最終盤2戦、ブラジルでは自信を得て、アブダビでは現在地を知ることができた。まだまだ超えるべき壁は高いが、悲観は決してしない。初戦のオーストラリアGPの3位表彰台では見えなかったものが徐々に見えてきた。

 今では、パワー面で大きな差はない。が、小さな差が数多くある。その差を埋め、また進化をしなければならない。ホンダF1の本拠地、イギリスのミルトンキーンズの工場と栃木県さくら市にあるHRD Sakura、そしてアブダビにいる現地陣。それに加え、ホンダの他部門やターボを供給するIHIなど、1000をゆうに超える人々が「もっと強いPU」を作らねばならないと感じたはずだ。

 またレッドブル陣営も同じ気持ちだろう。初めてのワークス待遇で得たパワーを速さに変換できたか。速さに強さを与えられたのか。メルセデスに完敗したということは、そうではなかったということだ。「もっと強い車体」を作らねばならないと、ホンダと同じく感じたはずだ。シーズン3勝? 物足りないよと。もっと勝ちたい。


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