好素材でも“飼い殺し”の巨人、ファームで活躍の山下航汰に未来はあるのか? (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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好素材でも“飼い殺し”の巨人、ファームで活躍の山下航汰に未来はあるのか?

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巨人・山下航汰外野手(C)朝日新聞社

巨人・山下航汰外野手(C)朝日新聞社

 今年も多くの「金の卵」たちがドラフト指名され、プロ野球界では今後も世代交代が進むことになる。その中で今季、高卒1年目ながらイースタン・リーグで首位打者に輝いた期待のバットマンがいる。健大高崎高校から昨年の育成ドラフト1位でプロ入りした、巨人の山下航汰である。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 春季キャンプは3軍スタートだった山下だが、すぐさま2軍でスタメンを勝ち取ると、5月に月間打率.378と安打を量産。7月5日には支配下登録を勝ち取った。そして最終的にはクリーンアップにも座って打率.332をマーク。1960年の高木守道(中日)、1992年の鈴木一朗(イチロー、オリックス)以来、史上3人目の快挙となる「高卒1年目での2軍首位打者」となった。

 これで今後の“スター街道”が約束されたように思えるが、事はそう簡単には進まないかもしれない。問題は巨人の「育成力」にある。

 高卒2年目からレギュラーとして活躍を続ける坂本勇人の後、大田泰示、藤村大介、中井大介、橋本到、大累進、辻東倫、和田恋と、これまでも数々の“期待の若手たち”が登場したが、いずれも一流になれないままに巨人を離れた。一時的にチャンスを得て脚光を浴びても、実績のあるFA組や外国人との争いの中でレギュラー定着が難しく、最も伸びる時期を逸し、うまく育てきれないパターンが相次いだ。

 常に勝利を求められるチームであるが故に、若手起用に必要な我慢が足りず、チームとしての新陳代謝が悪いのだ。ようやく岡本和真がその悪い流れを止めたと言えるが、依然として神奈川県川崎市多摩区にある2軍本拠地のジャイアンツ球場と東京都文京区にある東京ドームの距離と同じように、1軍と2軍の間には相当な距離がある。環境面も含めて球団の育成方法が劇的に変わったかと言われれば、そうではないだろう。

 現状、確かにバッティングには非凡なものがある山下だが、スピードは平均的で、長打力も1軍のトップレベルと比べると物足りない。


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