TVウオッチャーの中村裕一氏は今回の騒動を踏まえて次のように語る。

「今回は参加者にシングルマザーがいたり、参加女性のバトルも相当白熱して、シリーズ最高潮の仕上がりでした。バチェラーである友永さんも、中学・高校時代をフランスで過ごしただけあって、独特の恋愛観の持ち主。配信直前に雑誌の取材でインタビューしたのですが、彼は『本音』という言葉にこだわってコメントしていたのが印象的でした。その言葉通りに行動したという意味では、信念を貫いた男気の持ち主とも言えるでしょう。 バラエティ番組とはいえ、恋愛とは一寸先も見えないまさに生もの。この衝撃的な結末に対してMCの今田さんが『隠そうと思えば隠せたかもしれませんが、ドキュメンタリーですから、すべてをさらけだそうと判断しました』と語ったように、これが恋愛リアリティ番組なんだと思います。そういった意味では『バチェラー・ジャパン』が今回下した判断を僕は評価したい。これこそ恋愛リアリティショーの最終形ですよ。シーズン1と2のカップルはすでに破局してしまいましたが、今回のバチェラーにはぜひ結婚までいってほしいですね」

 ルールを破りながらも、番組のテーマである“真実の愛”を見つけた3代目バチェラー。しかし、日本だけでなく、本国アメリカのバチェラーも大半が破局しているという“負の実績”も存在する。果たして、さまざまな前例を覆したバチェラーはその負の実績も覆せるのか。型破りな3代目バチェラーの行く末が今から気になって仕方ない。(藤原三星)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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