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「抱っこで赤ちゃんの股関節が脱臼」はホント? 軟骨がすり減る影響も!

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中寺暁子dot.#ヘルス#病気#病院
※写真はイメージです(写真/Getty Images)

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 厚生労働省の調査によると、要介護になった原因の内訳は「骨折・転倒」が「認知症」「脳卒中」「高齢による衰弱」に続く4番目で、「骨折・転倒」の中には大腿骨近位部骨折が多く含まれていると考えられます。

 転倒すると、股関節に外力が集中しやすく、骨折に至ります。骨粗鬆症が進んでいる場合は、少し足をひねった程度でも骨折することがあります。高齢者の場合、骨折により安静にしている間に筋力が低下して運動機能が落ち、寝たきりになってしまうと認知症や肺炎のリスクも高まってしまいます。このため、高齢者は大腿骨近位部骨折を起こさないように、骨粗鬆症や転倒を予防することが、健康寿命を延ばすことにつながります。

 もし、骨折してしまった場合でも、できるだけ早く歩けるようにすぐに手術をして、寝たきりを予防することが大切です。また、手術後も逆側の股関節を骨折するリスクが高くなるため、骨粗鬆症を治療したり、転倒予防したりすることが重要です。

Q:股関節が痛くて歩きにくい。どうすればいい?
A:痛みが続いたら整形外科の受診を

 1週間以上痛みが続く、いったんはよくなっても再び痛みが出る、安静時でも痛い、長く歩けなくなったといった場合、整形外科を早めに受診しましょう。

 変形性股関節症は徐々に進行していくので受診が遅れることがありますが、変形が進んでいない段階であれば手術をしなくても生活を工夫したり、運動療法をしたりするだけで痛みが改善することがあります。

 また、つねに強い痛みがあったり、急激に痛みが出たりした場合、「急速破壊型股関節症」など別の病気の可能性もあります。

(文/中寺暁子)

【監修】
九州大学病院
整形外科教授 中島康晴医師

※週刊朝日ムック『首腰ひざのいい病院2020』から


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