女優・前田敦子は、伝説の“おニャン子”を今越えようとしている (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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女優・前田敦子は、伝説の“おニャン子”を今越えようとしている

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AKB48を初期から支えた前田敦子 (c)朝日新聞社

AKB48を初期から支えた前田敦子 (c)朝日新聞社

 が、これからピークに達しようとする前に、結婚。その相手も大物とは言いがたい。出産後に復帰するにしても、いったん止まった勢いを再び加速させられるかについては疑問符がつく。

 また、バラエティタレントとして冠番組を持つまでになった指原も、このところ頭打ちのように思える。スキャンダルを逆手にとって自虐キャラでブレイクしたことについて、有吉弘行は「トラブルが生んだ奇跡」と評したが、その面白味がうすれてきた印象だ。

 何よりAKBで惜しまれるのは、ミリオンセラーを連発する音楽グループ出身なのに、歌で勝負する人が少ないことだろう。歌番組で見かけるのは山本彩くらいだし、必ずしもファン以外の認知度が高いとはいえない。

■前田は卒業組でもセンター

 そんななか、歌でもそれなりに頑張ってきたのが前田だ。AKB時代に2枚のシングル、卒業後に2枚のシングルと1枚のアルバムをリリースし、チャートアクションも悪くなかった。

 11年の初主演映画「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」では挿入歌もうたうという王道的展開。同僚の峯岸みなみや注目株だった川口春奈を従え、堂々たる主役ぶりを見せた。そのパンフレットのなかで、秋元はこんな「予言」をしている。

「前田は、中学2年14歳からAKBに入ったので、無垢な赤ちゃんの状態から始まりました。そこからいろんなことを吸収してきたんですね。だから吸収力はすごいなと思います。(略)ほんとうに女優として、やっていけるんじゃないかと思いましたね」

 まだ何にも染まっていない女の子が何者かになっていくのを見るのが好きなこの男にとって、前田は理想的な素材だったのだろう。その「吸収力」はアイドルのソロ歌手という形式が難しい音楽的状況もあって、もっぱら女優業で発揮されていくようになる。「葬式の名人」の樋口尚文監督も、こんなエピソードを明かした。

「私の前作の映画の試写を銀座の古びた地下の映画館でひっそりとやっていた時『オジサンが何かヤバいことをやってるらしい』と凄い嗅覚でかけつけてくれたのが、他ならぬあっちゃんと、デビュー前のあいみょんでした」


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