メジャーのブルペン捕手から高校野球監督に…“異色の経歴”持つ男の挑戦 (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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メジャーのブルペン捕手から高校野球監督に…“異色の経歴”持つ男の挑戦

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山岡則夫dot.
県予選初戦(対御殿場高)試合終盤の緊迫した場面をベンチから見つめるオイスカ高校の選手 (c)朝日新聞社

県予選初戦(対御殿場高)試合終盤の緊迫した場面をベンチから見つめるオイスカ高校の選手 (c)朝日新聞社

「具体的には、名前はすべて下の名前(ファーストネーム)で呼ぶ。強制的な坊主は廃止。コミニュケーションを取るため、LINEのグループも作った」

ーー「出会い頭」の捉え方次第で人間関係は変わる。

 高校生は多感な時期であり、思春期と成長期の真っ只中だ。日々、多くのことが変化する中で、生徒たちに向きあうのは苦労の連続のはず。そこで永井が大切にするのは、チームは家族という考え方だ。

「大学にくらべて高校の監督は自由、休みがない。グラウンド外も含めてやることがある。正直、シンドイこともあるけど、それを埋めてくれるのはやっぱり生徒。キレイごとに聞こえるけど、本当にそう」

「生徒には限られた時間しかない。だからとにかく一緒になって戦うこと。1日でも長く一緒にいたい。今年は無理そうだから、次の代に期待している、では話にならない。完全には無理だと思うけど、仮に負けても納得できるようにしたい」

「チームは家族。3年生は長男で1年生は三男。監督は父親だし、若いコーチは兄貴。家族なら付き合い方も分かると思う。上が下を大事にして育て、下は上を敬う。そういうことが自然にある関係性を築きたい。だから、おれは敵じゃない、とも言った。生徒は監督を選べない。それならば出会ったことをどう捉えて、そういう関係性になるかだと思う」

ーー「真剣勝負」の経験を一発勝負に生かす。

 高校と大学では異なることも多い。とくに3年生にとって最後の夏は負ければ、即高校野球からの引退が待っている。大会前ピリピリした緊張感が漂う中で感じたこともある。

「夏の大会前に感じたのは周囲の支え。学校全体が時間を割いてサポートしてくれる。全校応援もしてくれる。他の人たちが自分のために時間を使ってくれる。それは普段、生活している中ではなかなかないこと。だからこそ、学校関係者、他の生徒、地元の人など、みんなに心から応援されるチームにしたい。普段の態度が悪ければ、負けちまえ、と思う人も出てくる。そうなっては意味がない。それこそが野球を通じての人間形成じゃないかなって」


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