東大に合格する子を育てる親に共通点はある? 開成の校長に聞いた (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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東大に合格する子を育てる親に共通点はある? 開成の校長に聞いた

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柳澤幸雄(やなぎさわ・ゆきお)/1947年生まれ。東京大学名誉教授。開成中学校・高等学校校長。開成高等学校、東京大学工学部化学工学科卒業。71年、システムエンジニアとして日本ユニバック(現・日本ユニシス)に入社。74年退社後、東京大学大学院工学系研究科化学工学専攻修士・博士課程修了。ハーバード大学公衆衛生大学院准教授、併任教授(在任中ベストティーチャーに数回選ばれる)、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授を経て2011年より現職。自身も男の子を育て、小学生から大学院生まで教えた経験を持つ(撮影/工藤隆太郎)

柳澤幸雄(やなぎさわ・ゆきお)/1947年生まれ。東京大学名誉教授。開成中学校・高等学校校長。開成高等学校、東京大学工学部化学工学科卒業。71年、システムエンジニアとして日本ユニバック(現・日本ユニシス)に入社。74年退社後、東京大学大学院工学系研究科化学工学専攻修士・博士課程修了。ハーバード大学公衆衛生大学院准教授、併任教授(在任中ベストティーチャーに数回選ばれる)、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授を経て2011年より現職。自身も男の子を育て、小学生から大学院生まで教えた経験を持つ(撮影/工藤隆太郎)

 今年も東京大学の合格発表が終わり、開成高校が38年連続で合格者数1位となりました。開成の柳沢幸雄校長は、著書『男の子を伸ばす母親が10歳までにしていること』の中で「頭の良い子にするにはどうしたらいい?」「自信のある子に育てるには?」「男の子の育児にコツはある?」といった、子どもの学力を伸ばす土台となる疑問にわかりやすく答えています。ここでは、毎年たくさんの東大合格者を輩出する、開成の生徒の親に共通する子育ての極意はあるのか、柳沢先生に聞きました。

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 子どもは誰でも、何かしらの特性(才能)を持っています。そして、その特性を伸ばすためには、第一に、心から安心して過ごせる場所が必要です。

 当たり前ですが、子どもは一人で生きていけません。親が食べさせてくれ、守ってくれる所、つまり家の中が最も安心できる場所であることが重要なのです。

 家の中では両親の仲が良く、父親と母親が互いの悪口を言わないことも基本。平易な表現ですが、「両親の笑顔」は子どもにとって何よりの安心であり、愛情そのものなのです。

 一人親家庭でも、親が笑顔で穏やかな気持ちで接していれば、子どもはのびのびと育つことができますので心配はありません。

 最も大事なのは、「自分は親から愛されている。受け入れられている」と、子どもが感じることなのです。

 開成では入学後、学校生活に関するアンケートを取るのですが、98%を超える子が「学校が楽しい」と答えます。学校が楽しいというのは、自分を受け入れてくれる場所があるということです。

 安定した家庭で育った子は、クラスや部活動、委員会など「自分を受け入れてくれる場所」を見つけます。そういう場所には自然と行きたくなるので、結果として学校生活が楽しくなり、勉強にも身が入るのです。

 しかし、居場所が見つけられず学校生活を心から楽しめない子の多くは、うまく人間関係が築けません。その背景には、親の過保護や過干渉、強圧的な態度、あるいは、人との交わりを試す経験の乏しさがあります。


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