■おもちゃを買い与えず自作させる千秋

 一方、若いママたちから絶大な人気を誇るタレントの木下優樹菜(30)もバラエティー番組で子育てに関する独特な考え方を明かしたが、木下は幼児も普通の人間として扱うのだという。「(子どもは)あまり分かってないだろうけど、7カ月ぐらいから『いただきます、聞こえないんだけど?』って言う」と驚きの告白。夫であるお笑いコンビFUJIWARAの藤本敏史(47)が「まだ分からないからしょうがない」とフォローするそうだが、「こいつら意外と分かってるから」と譲らず、普通の人間として扱うから、赤ちゃん言葉が使えないとも語っていた。

「木下さんは自身の子育てに対して、ときに視聴者などから否定的な意見があっても決してやり方を変えないというスタンスを貫いています。その理由がインスタグラムのプロフィール欄に明記されているんです。『娘にとって最高のMAMAだよ!! と思ってもらえたら他に何を言われても聞こえてこないユキナ育。』。このブレない姿勢が多くのファンを獲得している理由かもしれません」(前出の編集者)

 他にもタレントの千秋(47)は「むやみにおもちゃを買い与えない」というルールを作ったところ、娘が紙やテープなどを使って、自分でおもちゃを作り始め、創造力を育むことができたという。そのおもちゃがインスタグラムにアップされ、注目を浴びたことも。芸能人というと特別な世界に身を置く住人という気がしてしまうが、ルールを作って子どもと真摯に向き合う姿を目の当たりにすると、とても身近な存在に感じる。

 芸能リポーターの川地天子氏は、芸能人ママの子育てに関して「世相を反映して変化している」と分析する。

「最近の芸能人ママには、まず『普通の感覚を身に着けさせたい』という強い思いを感じます。何かと『芸能人の子供』というだけで悪目立ちしますし、マスコミやSNS、世間の目も厳しい。子供に一般常識をきっちり教育し、礼儀正しく、一般的な金銭感覚を身につけさせたいと考えているんです。近年、子供を公立校に入れる芸能人が増えていますが、それもこうした考えがあるでしょう。上の世代の女優の息子たちの不祥事、例えば三田佳子さん(77)や高畑淳子さん(64)の例もあったので、より敏感になっているのでは」

 芸能人の子育ても時代とともに変わりつつあるようだが、紹介した子育て方法で共感するものがあれば、ぜひ実践してほしい。(ライター・高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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