真価問われる中島、南野、堂安の“ミラクル3” ロシア組に主役譲らぬ活躍を【河治良幸】

2018/10/06 16:00

 ただ、その3人は非常に縦志向が強いため、守備のリスクと隣り合わせでもある。コスタリカは彼らからボールを奪っても、効果的なカウンターに転じる意識が高くなかったために問題にはならなかったが、ウルグアイ戦はそうは行かないはず。彼らの前向きな仕掛けを停滞させず、かつリスクをコントロールする意味でボランチの役割がコスタリカ戦以上に問われるだろう。青山と遠藤というコスタリカ戦のコンビか、ゲームメイクに定評のある柴崎が入るのかといった組み合わせも2列目のパフォーマンスに影響しそうだ。

 さらにコスタリカ戦で見事な仕掛けからゴールを決めた俊足の伊東、ダイナミックな動きと経験のある原口もいて、森保監督が引き続き若手3人をメインに攻撃陣を形成するか、選手起用に変化を加えてくるかは注目ポイントだ。もし森保監督の従来の代名詞である3-4-2-1を採用するなら“2シャドー”と呼ばれる2列目はおのずと2人になる。その場合、伊東や原口はウィングバックでの起用も選択肢になるが、中島、南野、堂安は2つのポジションを争うことになる。3人の中でも競争が発生することは間違いなく、特にゴールやアシストという明確な結果を残せるかどうかが今後の序列につながっていくかもしれない。

 森保監督がパナマ戦でどういったトライをして、新チームの試金石であるウルグアイ戦に臨むのか。そこで中島、南野、堂安の3人が再び躍動できれば、11月の親善試合2試合、そして森保ジャパンとしての最初の公式大会となるアジアカップに向けて、攻撃の主力として構想されていくことは間違いない。(文・河治良幸)

●プロフィール
河治良幸
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを担当。著書は『サッカー番狂わせ完全読本 ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)、『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)など。Jリーグから欧州リーグ、代表戦まで、プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHKスペシャル『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の“天才能”」に監修として参加。8月21日に『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)を刊行。

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