巨人と阪神も狙う「台湾の最強打者」は日本で通用するのか?【西尾典文】 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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巨人と阪神も狙う「台湾の最強打者」は日本で通用するのか?【西尾典文】

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巨人や阪神などが獲得に興味を示している王柏融 (c)朝日新聞社

巨人や阪神などが獲得に興味を示している王柏融 (c)朝日新聞社

王柏融は所属チームLamigoでも看板選手として活躍 (撮影・石原幸晶)

王柏融は所属チームLamigoでも看板選手として活躍 (撮影・石原幸晶)

 さらに特筆すべきはスイングの軌道だ。バットが体から離れることなく内から出ており、それでいながら大きいフォロースルーにも特徴がある。両手のバランスが良く、グリップが前に出てその後にヘッドが鋭く追い越していくこの軌道はお手本と言っても良いレベルだろう。外国人選手のパワーヒッターの場合、スイングするまでの動きが大きく、顔が上に向くヘッドアップが見られるケースが多いが、王の場合はそういう無駄な動作は見られない。内角の速いストレートもきれいにさばくことができるのは、このスイングの軌道の賜物であると言えるだろう。また、上半身の力みが感じられず、楽に振っているように見えても飛距離が出るのはスイングの軸が安定していて、ヘッドがよく走っている証拠とも言える。打者のタイプとしては、清宮幸太郎(日本ハム)に重なる部分が多い。

 その一方で少し気になるのは下半身の使い方だ。それほど高くはないものの、右足を上げる一本足打法であり、そこから踏み出す動きに慎重さが欠けているように見えるのだ。どちらかというとタイミングをとる動きも、下半身ではなくバットの動きに頼っているように見える。また、常にではないが時折クロスに踏み出しすぎて体のスムーズな回転を妨げるようなスイングになっているのも課題だ。多少の変化はあってしかるべきだが、踏み出す位置のずれが大きくなると、スイングが崩れる原因になることもあるだろう。



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