「大坂選手が最後にセンターに来られたのは世界スーパージュニアの時です。当時、大坂選手のプレーを見た人は印象に残っていると話していました」

 大坂選手は幼い頃からセリーナとビーナスのウィリアムズ姉妹のプレーにあこがれていたという。今回の全米オープンで自身のアイドルとして恋焦がれたセリーナを下したことを問われ、こう語っている。

「コートに入れば私は別人になって、セリーナのファンではなく、一人のテニスプレーヤーになる。でも、試合後に彼女と抱き合った時、(セリーナがアイドルだった)子ども時代に戻ったような気がした」

 大坂選手の優勝を受け、靭テニスセンターには体験希望者が殺到しているという。「通常、テニススクールの体験や入会は春先が多い」と担当者。ここ数日、春先と同じようなピークが来ているという。

「きょうだいで習わせたいという方も多いようです。さっきも兄妹で体験に来られた方がいましたよ」(担当者)

 セリーナが大坂選手にとってのアイドルであるように、大坂選手もまた誰かのアイドルになっているようだ。(AERA dot. 編集部・福井しほ)