会見をする山本宜史専務理事(左)と具志堅幸司副会長 (撮影/西岡千史)
会見をする山本宜史専務理事(左)と具志堅幸司副会長 (撮影/西岡千史)
塚原副会長 (c)朝日新聞社
塚原副会長 (c)朝日新聞社

 日本体操協会の具志堅幸司副会長(61)は30日午後、記者会見し塚原光男副会長(70)、塚原千恵子女子強化本部長(71)の宮川紗江選手(18)へのパワハラ疑惑に関して、第三者委員会を立ち上げることを発表した。

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 会見した二木英徳会長(81)は「このたびは宮川選手のパワハラ問題について大変お騒がせして申し訳なく思います。緊急対策会議におきまして、本件においては第三者委員会を立ち上げて、および迅速な調査結果をもとに対応することを決定しました。以上、ご報告です。あとの質疑については、副会長と専務理事にお願いしたいと思います」と冒頭で謝罪。具志堅副会長と記者団の主な一問一答は以下の通り。

*  *  *

──何についての第三者委員会か。

パワハラがあったかどうかの第三者委員会です。

──誰の誰に対するパワハラですか

塚原副会長、ならびに塚原本部長の宮川紗江さんに対するパワハラです。

──いつ決まったのか

今日の午前中です。

──具体的にはどのような話し合いがされたのか

まずは調査委員会、体操協会とはまったく関係のない人たちに集まって頂いて調査をしていただくと。当然、宮川さんにも話を聞き、塚原さんにも話を聞き、本部長にも話を聞くことになります。

──宮川さんの訴えがなければという話でしたが、なぜこのようなことに

そもそも昨日の段階で、全国的にニュースに流れているのだから、訴えがなくても体操協会としては調査委員会を開くということは迅速に対応しないといけない。正式なルートとしては、宮川紗江選手からの申し立てがあってのことでしょうけど、それをキャッチして体操協会は動いたということです。

──パワハラはこれまで認識していなかった。

昨日の会見で初めて知りました。

──どういう調査を

第三者委員会の調査に委ねることになると思います。

──宮川選手はコーチの処分が重いと話していましたが

それも視野に入れて検討していかなければならないだろうと。ただ、宮川紗江選手を全面的にコーチできないかというと、昨日の会見でも申し上げましたが、ナショナルトレーニングセンターは使えないけど、それ以外ではコーチできる環境は残しておいたつもりなんですね。

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第三者委員会の構成は