老親を残して51歳で結婚… 待っていた介護の現実と尽きない悩み (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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老親を残して51歳で結婚… 待っていた介護の現実と尽きない悩み

連載「50歳から結婚してみませんか?」

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これから起こる困難も2人なら乗り越えられるかもしれない(※写真はイメージ)

これから起こる困難も2人なら乗り越えられるかもしれない(※写真はイメージ)

「私たち、結婚しました!」――続けて届いた2通の結婚報告はがき。お葬式に参列することのほうが増えていたというのに、まさか同年代である50代の友人から結婚話を聞かされるとは。もしかして、と調べたところ、ここ20数年で50歳前後の結婚増加が判明。総数から見れば少ないものの、“50歳からの結婚”が増えていることは間違いないようだ。連載「50歳から結婚してみませんか?」では、結婚という大きな決断を50歳で下すことになった5人の女性の本音とリアルに迫る。第8回は、老親の元を離れ、結婚を選んだ山下さち子さん(仮名・54歳・会社員)の後編をお届けする。

*  *  *
 51歳で2歳上の男性と結婚したさち子さん。知り合って4年、交際期間3年という長い時間をかけて愛を育んでいった。土日はさち子さんが片道20キロ離れた彼の家に往復2時間かけて通う日々。そんなさち子さんを両親はどう思っていたのだろうか?

「母はこのままずっと通い続けて、結婚という形をとらなくてもいいんじゃないかって。父は何も言いませんでした」

 大学でひとり暮らしをした以外は、ずーっと父と母と一緒だった。両親は80歳を超えた。今さら娘と離れて暮らすなんて、考えたくもないし、想像ができないのではないか。さち子さんは彼と新しい生活を始めるか、このまま両親と暮らすか、体を半分に引き裂かれるような気持ちだった。

「私は自分の人生を優先させました。親はいずれ自分より先に亡くなり、私はひとりになります。でも……、結婚した今でも後ろ髪を引かれる思いです」

 さち子さんの勤務先から実家は近く、結婚後も両親の様子を見に、1日おきに寄るという。遠くに住む弟はいるが、あてにはできないし、さち子さんは結婚後も両親の面倒を見るつもりで結婚をした。が、思ったよりも早く心配事に見舞われる。

「結婚して1年くらい経ったころ、父の具合が悪くなり、次の日、母まで倒れてしまって。つき合っていたころも、父が急病で救急車で運ばれたこともありました。そんなとき、彼が病院にすぐ駆けつけてくれて、どんなにか心強かったことか。今は父も母も退院して、実家で何とか暮らしています。もう少し若いときに結婚していたら、親も私のいない暮らしに慣れてくれていたかもしれませんね」


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