1ゴール当たり10億円以上の選手も… 高騰する移籍市場で“ムダ”となった巨額マネー (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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1ゴール当たり10億円以上の選手も… 高騰する移籍市場で“ムダ”となった巨額マネー

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セレッソ大阪でプレーしたフォルラン (c)朝日新聞社

セレッソ大阪でプレーしたフォルラン (c)朝日新聞社

 現代サッカー界において、移籍金や年俸は高騰の一途をたどっている。

 一昔前はテレビ放映権料の高騰が主な要因だったが、それに加えて中東からの「オイル・マネー」や、中国資本による「チャイナ・マネー」が流入することで、サッカー界全体が持つ資金は右肩上がりに増えた。そうなれば、自然と選手に対する移籍金や年俸として投資される金額も増していくことになる。

 しかし、その高額の投資に見合った活躍を選手が見せられるかは別問題だ。日本で言えば、2014年にセレッソ大阪が行った一大補強、ウルグアイ代表として10年の南アフリカ・ワールドカップで得点王に輝いたディエゴ・フォルランの獲得が苦い思い出として残るだろう。

 諸説ある中でも、フォルランの契約は年俸6億円ほどの1年半契約というのが推定される。当然、Jリーグとは一つ段階の違うレベルのプレーが期待された。しかし、ふたを開ければ初年度はリーグ26試合出場で7ゴール。しかも、チームはJ2降格の憂き目にあってしまった。得点数もさることながら、チームを勝利に導ける存在であることが高額年俸選手の価値だ。そうした意味では、今後のJクラブが高額投資をしてビッグネームを獲得することに二の足を踏むほどに影響力のある失敗となってしまったと言えるだろう。

 もちろん、それとは桁違いの大失敗も世界を見渡せば存在する。中国の上海申花は、元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスを、年俸3800万ユーロ(約47億円)とされる2年契約で獲得した。

 だが、テベスは中国に馴染めなかった。リーグを批判し、チームも批判。さらには、監督とはフィジカルコンディションを巡って対立。負傷離脱中に家族と上海のディズニーランドを訪れたことも、大きな批判を呼んだ。結局、2年間のプレーは最後まで履行されず、1年間のプレーのみで母国アルゼンチンへの帰還を選んでいる。中国のリーグ戦で決めたのは4ゴールだから、日本円にして1ゴール10億円以上を受け取ることになった。支払うクラブとしては、たまったものではないだろう。

 同様に、広州恒大に加入したコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスもまた、失敗に終わった選手だ。16年に4200万ユーロ(約55億円)の移籍金で加入し、1250万ユーロ(約16億円)の年俸を受け取ったとされる。しかし、公式戦16試合に出場して4ゴールと、1ゴールあたり4億円という形になった。AFCチャンピオンズリーグで浦和レッズと対戦した際には、当時のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が「マルティネス選手を獲得するのに、我々の年間予算とほぼ同額を使っている」と話したほどであり、チャイナ・マネーを象徴する存在でもあった。



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