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ブームの「語彙力本」を読んでも、伝える力が上がらない理由

川上徹也dot.#朝日新聞出版の本#読書
著者の使っているノートの1ページ

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 コピーライターの川上徹也さんは、「語彙を増やして、伝え方テクニックもおぼえたのに伝わらない」という悩みを、よく耳にするそうです。それはなぜか。『1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる』の著者でもある川上さんはその理由を、「自分の言葉」を持っていないからだと明かします。自分の言葉とは何か、自分の言葉を持つとなぜ伝わるようになるのか、川上さんに教えていただきました。

*  *  *
「伝え方」や「コミュニケーション」の型やテクニックを書いた本は多数出版されています。そのような型やテクニックは、便利だし、参考になる部分も多いので、否定はしません。私自身もそのような本を何冊か書いています。

 しかしそのような型やテクニックは覚えたけれど、「説得力がうまれない」「影響力を持てない」「オリジナルの意見が言えない」という人も多いのではないでしょうか? 実際、私もそのような相談をされることがしばしばあります。

 なぜそのようなことが起こるのでしょう?

 それは、あなたに「自分の言葉」がないからです。それは、あなたの「発言」や「文章」が「借り物の言葉」のように聞こえるからです。それは、「あなたが語るにふさわしい言葉」を語っていないからです。

「借り物の言葉」では、人の気持ちを動かすことはできません。「自分の言葉」で語れない人は、「説得力」も「影響力」も持てないし、オリジナルの意見を言うこともできません。

 つまり、周りから軽くみられてしまう、ということです。

 ではどうすれば、「借り物」ではない「自分の言葉」で語ることができるのでしょう?

 時間はかかりますが、まずは自分の「内面の言葉」をじっくり育てていくしかありません。

 そう言うと、忙しいのに面倒だと感じるかもしれませんが、「内面の言葉」を育てる作業は実にやさしく、日常に溶け込ませやすいものです。

 私も長い間実践し続けているその方法とは、日々の気になった言葉や気づきを「1冊のノート」にメモしていくという簡単なものです。そして、それと同じぐらい大事な作業が、そのノートを二度、三度と見返し、それを「自分の言葉」に変換していくというものです。



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