「生理がなくて一人前」!? 女性アスリートへの誤解、産婦人科スポーツ医が警鐘 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「生理がなくて一人前」!? 女性アスリートへの誤解、産婦人科スポーツ医が警鐘

このエントリーをはてなブックマークに追加

女子選手の種目別の無月経の割合 日本産科婦人科学会と国立スポーツ科学センターの共同調査から

女子選手の種目別の無月経の割合 日本産科婦人科学会と国立スポーツ科学センターの共同調査から

 治療としては、まず低栄養の状態を改善することから始めるが、年齢や重症度によっては、同時にホルモン補充療法を行うこともある。患者のなかには生理が1、2年止まったまま放置している人も少なくないという。

「多くのアスリートにとって、無月経は楽でありこそすれ、デメリットだという認識がないからなんですね。コーチにも、『生理が止まってこそ一人前』などといった考えを持つ人がまだまだ大勢いるのです。15歳になっても初経がない場合を思春期遅発症といいますが、この時点で骨量が減少し始めていることを疑ったほうがいい。とにかく早く受診してほしいです」

■各診療科が連携して多角的にサポートする

 減量がプレッシャーとなって引き起こす障害には、メンタルなものもあるそうだ。

「アスリートに意外に多いのが摂食障害です。少しでも記録を更新するために女性アスリートたちは体重を減らさなくてはいけないと、自分を追い込んでしまう場合も少なくありません。そのストレスが拒食やむちゃ食いなど、食行動の異常として表れるんですね。適切なカウンセリングを受けることが大事です」

 順天堂医院の女性アスリート外来では、現在は月に1度、整形外科医、内科医、心療内科医、そして公認スポーツ栄養士が関わって症例を検討し、患者の治療方針を決めている。

「婦人科、整形外科、スポーツ栄養士を中心に、いろいろなスタッフが多角的にアスリートを支援しています。このパッケージを全国のさまざまな施設に紹介して、女性アスリート外来の普及に努めていきたいですね」


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい