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プロ野球“歴代補殺王”は意外なあの人! 脚光を浴びない記録の保持者は?

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西尾典文dot.
高木守道氏=2011年撮影 (c)朝日新聞社

高木守道氏=2011年撮影 (c)朝日新聞社

 2017年8月6日。プロ野球では大記録が達成された。岩瀬仁紀(中日)がこれまでの米田哲也(元阪急など)の持つ歴代1位の登板数を40年ぶりに更新する950試合登板を記録したのだ(シーズン終了時点で954試合まで更新)。

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 歴代2位の通算350勝を誇る米田も分業の進んだ現代野球におけるリリーフ投手の登板数では抜かれることとなったが、実は米田が保持している日本記録はほかにもある。通算626試合先発も歴代最多である。最後に日本球界だけで通算200勝を達成した山本昌(元中日)の通算先発数は514試合であり、現役最多の石川雅規(ヤクルト)が412試合という数字を考えると、米田のこの記録はまだまだ破られることはなさそうである。

 今回はこのように普段は脚光を浴びない『地味な通算最多記録』にスポットを当ててみたいと思う。

 野手でスポットライトが当たる記録は安打数、本塁打数など主に打撃に関するものであり、守備に関する記録は知られていないことが多い。その中でも最近話題に上ったものが菊池涼介(広島)のシーズン補殺数だ。

 補殺とは野手が捕球したボールを塁に送球してアウトにした数のことであるが、菊池は二塁手のシーズン補殺数において1位:535(2014年)、2位:528(2013年)、3位:525(2016年)と歴代上位3位までを独占したのだ。4位の荒木雅博(中日)が496(2005年)であり、菊池の数字がいかに凄いかがよく分かるだろう。

 そんな補殺数だが、通算最多記録を持つ選手は高木守道(元中日)である。二塁手として5866、他のポジションとの合計では5917である(日米通算では松井稼頭央が高木を上回る6054補殺を記録している)。驚異的なペースで補殺数を増やしている菊池でも通算補殺数は2684。現在のペースで積み重ねてもあと7年かかる計算になる。年齢的には不可能な数字ではないが、年齢による体力的な後退を考えると決して簡単な記録ではない。

 菊池より先にこの記録に手が届きそうな選手は、鳥谷敬(阪神)と坂本勇人(巨人)のふたりだ。鳥谷はショートで5262、サードで260と通算で5522補殺を記録している。昨年からサードにコンバートされたことでペースが落ちたことは痛いが、あと二年レギュラーでプレーすれば新記録達成となる確率が高い。

 そして、さらにそれを上回りそうなのが坂本だ。現在の通算補殺数は4433。レギュラー定着後は毎年400以上の補殺を記録しており、今年で30歳という若さと現在のプレーの安定感を考えると6000も十分に射程圏内と言えるだろう。あと数年で更新される可能性が高いとはいえ、約30年にわたって破られなかった高木の5917補殺というのは大記録であることは間違いない。中日監督の第二次政権では多くの「迷言」で暴走老人と称された高木だが、改めて歴史に残る内野手だったということがよく分かるだろう。



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