同じく、新年早々に業界内で大きな話題を呼んているのが元「SMAP」木村拓哉と明石家さんまが共演し、1日にフジ系で放送された「さんタク」だ。

 同局系ドラマ「空から降る一億の星」での共演以来、プライベートでも仲が良いとされる木村とさんまが共演する同番組は03年にスタートし、今年で16回目の放送を迎えたが、平均視聴率は5.9%とふるわなかった。

 「SMAP」の解散騒動以降、“逆風”を受けている木村にとっては改めて厳しい現実をつきつけられると同時に、20年近くも人気俳優として活躍し続けて来たキムタクの現状は、他の売れっ子芸能人にとっても身につまされる思いだろう。

 そして昨年、大晦日に放送された「第64回NHK紅白歌合戦」の第2部の平均視聴率が39.4%。記録が残っている1962年(第13回)以降では歴代ワースト3位の数字となった。

 昨年の「紅白」に関しては総合司会を務めたお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良の名司会者ぶりや、今年9月での引退を発表している安室奈美恵の特別枠での出場などもあり、放送後インターネット上では概ね好意的な意見が散見されたが、結果的には2年ぶりに平均視聴率40%を切る結果となった。

 ただ、テレビ離れが叫ばれる昨今、まして日本テレビ系の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日SP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」をはじめ、他局も特別番組をぶつけてきており、インターネット番組なども登場している中でのこの数字は、けっして悲観すべきものではないだろう。

 何だかんだと言われながらも、やはり大晦日における「紅白」の存在感は大きい。

 一方で、昨年の大晦日に関しては、平均視聴率8.4%を記録したテレビ東京の「第50回!大晦日恒例年忘れにっぽんの歌」の大健闘も印象深く、まさにテレビを取り巻く今の時代を反映した結果と言えるだろう。

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「紅白」はこれからどうなる?