外国人旅行者が呆然としなくなった空港で感じたベトナムの衰退 <下川裕治のどこへと訊かれて> (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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外国人旅行者が呆然としなくなった空港で感じたベトナムの衰退 <下川裕治のどこへと訊かれて>

連載「どこへと訊かれて」

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下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)

ホーチミン市街へは数路線。109番が旅行者向き? 運賃は2万ドン、約100円

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 さまざまな思いを抱く人々が行き交う空港や駅。バックパッカーの神様とも呼ばれる、旅行作家・下川裕治氏が、世界の空港や駅を通して見た国と人と時代。下川版「世界の空港・駅から」。第42回はベトナム・ホーチミンのタンソンニャット国際空港から。

【ベトナム・ホーチミンのタンソンニャット国際空港はこちら】

*  *  *
 ひとつの国の経済発展は人生に似ている。高度経済成長はやがてピークを迎える。そして少しずつ衰退がはじまり、年老いていく。

 ホーチミンシティのタンソンニャット国際空港から、ベトナム経済を眺めるという旅行者目線で語れば、ベトナムは経済のピークをすぎたばかりのように映る。

 ここ2年ほどで、タンソンニャット空港は大きく変わった。市内への足も整えられてきた。

 それまで市内への足はタクシーしかなかった。空港タクシーはべらぼうに高く、ぼったくりタクシーの運転手も声をかけてくる。ホーチミンシティでは明朗タクシーは3社ほどに限られていた。このタクシーにどうやって乗るかというと、上階の出発階にあがり、空港まで客を乗せてきた明朗タクシーを捕まえるしかなかった。

 スロープをのぼってくるタクシーのロゴを識別し、明朗タクシーに駆け寄っていく。しかし、ぼったくりタクシーは、明朗タクシーのロゴに似せたマークをつけるという姑息な手段にも出ていた。


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