高齢者施設に「竜宮城があると思わないで」 ホーム選びの「プロ」が明かす現実 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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高齢者施設に「竜宮城があると思わないで」 ホーム選びの「プロ」が明かす現実

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左から、太田差惠子さん、中村寿美子さん、濱田孝一さん(撮影/写真部・小山幸佑)

左から、太田差惠子さん、中村寿美子さん、濱田孝一さん(撮影/写真部・小山幸佑)

中村:私は皆さんに「竜宮城はありません」と言っています。

――子世代が意識しておくべきことは何でしょう。

濱田:昔は老人ホームに親を入れるなんて親不孝というイメージが強かったんですが、自宅での介護には限界があります。「家族が介護できなくて申し訳ない」と考える必要はありません。食事・介護・医療サービスはプロに任せ、家族はできるだけ訪問して、本人やスタッフ、他の入居者と話をする。任せていいことと家族の役割は違うんですね。身の回りの世話を代わってもらっても、家族の代わりはできないですから。

中村:最近訪問したホームに通っている88歳の女性は、その前は特養にショートステイしていたそうです。特養は症状の重い人ばかりで、行っている間は気分が沈む。だけど「時々は通わないと家族が大変な思いをするから」と言って利用していたんですって。それからご縁があった今のホームに通い始めると、職員もご飯もよくて、コミュニケーションをとれる人もいっぱいいるから、「もう私はここと家を交互に使うことにしたわ」となったそう。家族にとってもこういう理由であれば罪悪感もないでしょう。これが今後のモデルになるかなと感じました。

濱田:最初は2カ月に一度、1週間程度のショートステイだったところをちょっとずつ増やして、最終的にはそこに入居するという形だとスムーズですよね。

太田:今は90歳、100歳まで生きる時代です。気になる施設があるなら10 年、20年先を見据えたほうがいいと思います。いろいろな想定とその対策も確認する。特に認知症は環境が変わることで症状が悪化することもあります。そこが住宅型でも介護が必要になったら同じグループの介護型に移住できるとか、なかには部屋を変えるだけで済むというところもあります。ただそれも、介護料がオプションになっていて費用がどんどん追加されていく場合があります。

濱田:繰り返しになりますが、入居を決める前にちゃんと説明してくれる事業者がいいホームですよ。


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