カナダでは学年の区切りが1月なのですが、実はその「区切り」により、なかなかよろしくない事態が生じているようです。

 カナダで最も盛んなスポーツはアイスホッケーで、かなり小さいころからみんなが練習を始めます。幼稚園の時期だと、1月生まれの子どもと12月生まれの子では当然、体格がとんでもなく違います。そのため、体格が良い子ばかりがボールを触ることのないよう、大きい子たちをAグループ、小さい子たちをBグループとして分けます。Aグループは背も高く手足も器用に動かせるので、素晴らしいコーチがつき、複雑な技を教えられていきます。Bグループはまだ体が発達していない子が多いので、幼稚園の保育士がコーチの代わりに教え、レベルに合った練習をします。Aグループは他の強いチームと試合を組んだり、練習の量も増えたりするので、どんどんBグループとの差はひらいていきます。

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