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山手線、埼京線、東京メトロ千代田線の引退車両がインドネシアで第二の人生を送るワケ

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首都圏を走る車両の約5割を占めるJR205系(撮影/佐藤拓也)

首都圏を走る車両の約5割を占めるJR205系(撮影/佐藤拓也)

9月20日、郊外の車両基地でインドネシア向けに塗装される元千代田線車両(鈴木史比古さん提供)

9月20日、郊外の車両基地でインドネシア向けに塗装される元千代田線車両(鈴木史比古さん提供)

 あまり知られていないが、インドネシアの首都、ジャカルタの首都圏を走る電車の車両は、9割以上が日本の山手線や埼京線などで使われたJR東日本の205系、千代田線の東京メトロ6000系などの中古車両だ。

 ジャカルタ北部にある同国最大の港、タンジュンプリオク港に9月19日、元千代田線の東京メトロ6000系20両が到着した。

【写真】路上で開かれる市場をかきわけて走る東京メトロ6000系はこちら

 ジャカルタ首都圏の電車を運営するインドネシア通勤鉄道会社(KCI)によると、年末までにジャカルタ首都圏で走る車両は900両に達するが、うち国産車両は一部のみ。

 車両の9割以上が日本で引退した中古車両だ。内訳をみると、山手線や埼京線などで使われてきたJR東日本の205系電車の車両が約5割も占める。

 郊外からジャカルタに通う現地新聞社の記者、アリョさん(28)は電車で通勤する。

「通勤時間の午前6時ごろは満員電車。日本の満員電車の映像を見たことがあるけど、それと同じくらい大変だと思う」

 アリョさんは電車を利用する理由について、「ジャカルタは渋滞がひどく、タクシーやバスを使っていては時間通りに到着できないことが多く、電車のほうが速い」と話す。

 約5年前の2012年当時、首都圏を走る電車の1日の乗車数は約36万人だった。当時を知る関係者は「車両の中に人が入りきらず、車両の上にも人が乗っていた」と語る。その後当局は13年に車両上に乗車することを禁止、車両を増加させて対応してきた。その結果今年6月、乗車数は約3倍に増え、100万人を達成した。

 この需要を支えているのが、前述した日本の中古車両だ。急激な乗車数の増加に対しては、増結で対応している。これまで8両や10両編成で運用されていたが、12両編成の車両を増やしている。一般的に通勤電車の中では長いほうだ。

「現在、車両の外観はインドネシア向けにアレンジされています。しかし実際に乗ってみると車内には日本の面影が残っていて、懐かしさを感じます」と話すのは、JR東日本からKCI社に出向している鈴木史比古さん(45)だ。


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