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高校生の間で「バブル」が熱いワケとは? 平野ノラ、荻野目洋子が大人気

連載「道理で笑える ラリー遠田」

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平野ノラ (c)朝日新聞社

平野ノラ (c)朝日新聞社

 先日、YouTubeで公開された1本の動画が大きな話題になっている。大阪府登美丘高校ダンス部の「【TDC】バブリーダンスPV 登美丘高校ダンス部 Tomioka Dance Club」である。バブルを彷彿させる衣装をまとった高校生たちが、荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)』などのバブル期のヒット曲に合わせて息の合ったダンスを見せる。

 要所要所でバブル芸人である平野ノラの「OK、バブリー」「しもしも」といったフレーズも挟まれ、バブルの世界観を完全再現している。ネット上で多くの人によって拡散され、9月22日現在で再生回数は490万回を突破している。

 これに限らず、最近、バブル時代の文化を取り入れたようなものがしばしば世間で話題になっている。バブル芸でブレークした平野ノラはもちろん、「日本に再びバブルの嵐を起こす」をモットーにしているセルフプロデュース型の地下アイドル「ベッド・イン」も一部界隈では評判になっている。

 登美丘高校ダンス部の高校生、平野ノラ、そしてベッド・インの2人。彼女たちに共通するのは、バブル時代の空気を直接体験している世代ではないということ。例えば、平野ノラは1978年生まれの38歳。バブル期にはまだ中高生であり、好景気の社会のムードを実際に味わったことがあるわけではない。彼女たちはバブルの雰囲気に憧れ、それを自らの芸として表現してきた。その熱気が世の中にも波及して、バブル再評価の機運が高まっているのだ。それにしても、なぜ今、バブルが再び盛り上がりを見せているのだろうか。

「バブル期」とはいつからいつまでを指すのかに明確な定義はないが、1980年代後半の不動産価格の急上昇とそれに伴う好景気に端を発し、1989年に日経平均株価が史上最高値を付けたのをピークとし、1991年のバブル崩壊で終焉を迎えたとされている。経済は右肩上がりで、株や土地を買えば必ず値上がりして儲かると信じられていた時代。一般人も巻き込んだ「財テク」ブームが起こっていた。


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