その中で、“監督豊作世代”からまたひとり優勝監督が誕生した。

 西谷監督と門馬監督は、ここ数年、7月になると定期の練習試合を実施している。2010年に門馬監督が甲子園に出場した際には「同世代の監督とはよく飯に行く」と話していたし、2015年に門馬監督と甲子園で対決した岩井監督が「門馬は何をしてくるか分からない監督だから、余計なことは考えずに臨みたい」と試合前に話すなど、日ごろからの交流の深さを感じさせた。

 来年の夏の選手権100回大会を控え、監督の世代交代がにわかに進んで行く中、西谷監督、門馬監督ら“監督豊作世代”が高校野球界をリードしている。(文・氏原英明)