WBC1次ラウンドで激突のキューバ 衰退の「野球王国」、要注意は日本で“おなじみ”の2選手 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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WBC1次ラウンドで激突のキューバ 衰退の「野球王国」、要注意は日本で“おなじみ”の2選手

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昨季までロッテでプレーし、今季からソフトバンクに加入したデスパイネがキューバの主軸を担う。(C)朝日新聞社

昨季までロッテでプレーし、今季からソフトバンクに加入したデスパイネがキューバの主軸を担う。(C)朝日新聞社

 2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、優勝した日本の決勝戦の相手であり、13年の前回大会では1次ラウンドで日本を下したキューバ代表。かつてはアマチュアながら、「世界最強」とも言われた中米の野球王国だが、近年は有望選手の亡命と、国家元首で野球に情熱を注いだフィデル・カストロの死去により、戦力は低下の一途を辿っている。

 第1回大会で準優勝の後、第2、3回は2大会連続で2次ラウンド敗退に終わったキューバは、15年のプレミア12でも6位と、かつての「最強軍団」の面影はない。今大会も、近年相次ぐ亡命選手の参加を認めず、国内リーグの選手中心で挑むことになった。MLB公式サイトでは、アロルデス・チャップマン(ヤンキース)やヨエニス・セスペデス(メッツ)らのメジャー組が不在のチームは、決勝トーナメントに進めない可能性もあると指摘している。

 かつてないほどの低評価となっているチームで、打の中心となるのが、福岡ソフトバンクに入団が決まったアルフレド・デスパイネだ。デスパイネは、前回大会の福岡で行われた1次ラウンドで、大会最多タイの3本塁打、8打点を記録し、1次ラウンドのMVPに選出されている。14年のシーズン途中からは千葉ロッテに所属して4番を任され、昨季までの3シーズンで54本塁打、187打点を記録している。昨季限りでロッテとの契約が満了したが、2月11日にソフトバンクと3年総額12億円で契約した。

 もう一人、日本でも馴染みのある選手では、4度目のWBC出場となるフレデリク・セペダの名前もある。長年に渡って代表の4番を任され「キューバの至宝」と呼ばれたセペダは、14年から2年間、キューバ政府が現役選手に容認した日本移籍第1号として、巨人でもプレーした。当初はロースターに名前がなかったが、最終登録で、36歳での代表復帰となった。
 
 国内リーグからの若手選手では、昨季のキューバリーグで盗塁王に輝いたビクトル・メサと、同本塁打王のオスバルト・バスケスが攻撃の中心となる。メサは21歳の外野手、バスケスは26歳の捕手で、強打の伝統を受け継ぐ存在となっている。
 
 攻撃陣に比べて、投手陣はタレント不足が否めない。世界的なビッグネームは不在で、エース各となるのは、各年代別代表でエースだったフレディ・アルバレスやキューバリーグで昨季、14勝3敗、防御率1.63の好成績を残したラザロ・ブランコ、150キロ超のストレートが武器のブラディミール・ガルシアらが中心となる。
 
 今大会では、1次ラウンドでキューバ、オーストラリア、中国と同組になった侍ジャパンだが、3月7日に行われる初戦の相手が、このキューバとなる。ビッグネームは不在でも、高いポテンシャルで過去2大会のリベンジを狙う「赤い彗星」に油断は禁物だ。


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