一度掴んだはずの名声を裏切る形となったのが、清田育宏(ロッテ)だ。昨季は自身初の規定打席到達でリーグ4位の打率.317に加えて、15本塁打、67打点をマーク。ベストナインにも選ばれてブレイクを果たしたが、30歳となって迎えた今季は出場106試合で打率.225、6本塁打、38打点と大幅に数字を減らした。本人も契約更改の場で「情けないシーズン」と振り返っており、来季の雪辱を期する思いは強い。

 同じく、畠山和洋(ヤクルト)も前年から大きく数字を落とした。シーズン途中から4番に座って打率.268、自己最多の26本塁打、リーグ最多の105打点を稼いでリーグ優勝に大きく貢献した昨シーズンから、今季は春季キャンプ中のぎっくり腰に始まり、開幕後もアキレス腱痛などでコンディションが上がらず、出場45試合で打率.245、1本塁打、18打点に終わった。特に1本塁打は悔しさの極み。山田哲人の奮闘だけでなく、やはりその後ろに「4番・畠山」が座ってこそ燕打線は機能する。畠山、そしてヤクルト打線が復活すれば、来季のペナントレースはさらに面白くなるはずだ。