格安年俸ながらチームの優勝に貢献した広島・鈴木誠也(c)朝日新聞社
格安年俸ながらチームの優勝に貢献した広島・鈴木誠也(c)朝日新聞社
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 プロ野球はシーズンを終了し、来季の年俸を決める契約更改の時期を迎える。今季の選手年俸とチーム順位の関係を示し、最もコストパフォーマンスの良かったチーム、悪かったチームを洗い出す。

 今季開幕時、12球団で総年俸1位(外国人を除く、選手会調べ)はソフトバンクで41億7577万円。セ・リーグ1位は巨人で32億9853万円。一方、12位はDeNAで14億6401万円。パ・リーグ最低額は楽天で17億2044万円だった。

 次に1勝あたりの単価を出す。最も単価が低く、効率的だったのは、69勝で初のクライマックスシリーズ進出を決めたDeNAの2122万円。次いで25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島(89勝)で2132万円。3位は日本シリーズ優勝を果たした日本ハム(87勝)の2336万円だった。

 この3チームは、主力に若い選手が多いという共通点がある。

 DeNAは本塁打、打点の2冠王を獲得した筒香嘉智外野手が1億円だが、正捕手の戸柱恭孝はルーキーで950万円、トップバッターの桑原将志外野手は1300万円、5番を打った宮崎敏郎内野手は1200万円、遊撃手の倉本寿彦は1600万円。外国人のロペス内野手も1億5000万円で、何とも格安オーダーで白星を重ねた。

 日本ハムは日本人扱いの陽岱鋼外野手を含め、日本選手は1億円以上が6人おり、外国人も3人が1億円を超えていた(最高はメンドーサ投手の2億円)。それでも、830万円の高梨裕稔が2桁勝利、ルーキーで1200万円の加藤貴之が7勝、3000万円の有原航平が11勝と、低年俸投手が白星を重ねた。また、日本ハムは監督、コーチの数も18人と少なく、合計年俸は3億6000万円。球団経営のしたたかさが表れている。

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