【西武】


田邊徳雄監督:40点
2014年6月の監督代行から、昨年は正式に監督に就任して4位。飛躍が期待された今年だったが、主力のケガに泣かされて一時は最下位に沈むなど優勝争いに絡むことはできず、9月に今季限りでの退任が発表された。選手には基本的に自由にプレーさせてきたが、不甲斐ない成績にコーチ任せの采配、そして地味で話題性を欠いたことが物足りなさを助長した。気の毒な面もあるが、タイプ的には監督よりもコーチ向きだったと言える。

【楽天】
梨田昌孝監督:65点
 シーズン終盤にNPB史上19人目の監督通算700勝を達成した梨田監督。就任1年目の今季は5位に終わったが、過去2年が最下位だったことを考えるとプラスに捉えることはできる。選手起用に関しても、開幕から打順をほぼ固定し、ブレイクした茂木を始め、オコエ、吉持、足立などのルーキーを積極的に起用。戦力的に整わない中でもしっかりと“梨田色”を見せた。劇的にチームに変化をもたらすことのできる監督ではないが、少しずつ前進していくことは確かだろう。

【オリックス】
福良淳一監督:50点
昨季途中の監督代行から今季は正式な監督としてチームを指揮したが、結果は4年ぶりの最下位。外国人がことごとく期待外れに終わり、シーズン途中から若手育成に方針を切り替え、若月や吉田正が頭角を現し、T-岡田も復活気配。この布石が、来季以降のチーム成績にどう反映されるかが重要なポイントになる。ただ、監督としては地味であることは間違いなく、“次”への繋ぎと見られている面もある。最下位という結果を鑑みても、合格点は与えられない。