テレビ番組の健康企画で、心臓の冠動脈2本が詰まりかけていることがわかり、5月に緊急手術を受けたタレントの関根勤さん(63)さん。すっかり元気な姿を見せているが、もともと自覚症状はあったのか? ステント手術の内容は? 週刊朝日MOOK「突然死を防ぐ 脳・心臓のいい病院」で、全てを語っていただきました。
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──5月の手術後もテレビやラジオで活躍中です。現在の体調はいかがですか?
関根:絶好調ですね。じつは手術前は舞台で激しい動きをすると、たまに息が切れてハアハアしたときがありました。でも今はそれがありません。大好きなゴルフで18ホール回った後も、疲れかたが違うんです。手術前は重い疲労を感じることがあったけど、今は軽い、心地よい疲労感になりました。
──関根さんは心臓血管が詰まる可能性のある「冠動脈狭窄(きょうさく)」でした。4月のテレビ番組「サタデープラス」の健康企画で発覚したそうですね。
関根:僕は父親が心筋梗塞をやっていたこともあって、健康には人一倍気をつけていました。酒とたばこはやらない、運動はしっかりする。そんな自分に異常があるはずないと、気楽に企画の「心臓ドック」を、小堺一機くんと受けたんです。そしたら翌日、クリニックの院長から再検査を受けるよう連絡がきました。ドキドキして行ったら、造影剤を使ったより精密な検査を受けて、3本ある冠動脈のうち2本が75%詰まっていることが判明したんです。
──驚きましたか?
関根:院長が「62歳の男性100人を無作為に抽出した場合、関根さんは4番目に悪いレベル」と言われたんです。驚きましたよ。おそらく、1~3番目に悪い人はすでに心筋梗塞で倒れているはずなので、普通にいる人の中では、僕はワーストなんだと思いました(笑)。
──いずれ自分も心筋梗塞になると。
関根:院長から「2年以内に心筋梗塞を発症する可能性が高い」と言われました。すぐに手術!と思いました。