福原と石川は個人戦にも出場するため、それぞれシングルスのメダル獲得も目指す。第4シードの石川は順当なら準決勝で中国のナンバー2・丁寧と当たるものの、もし敗れたとしても3位決定戦でメダルの可能性が残る。一方、第8シードの福原は準決勝でロンドン五輪金メダリスト、中国・李暁霞と当たる前に、シンガポールの強豪フォン・ティエンウェイと準々決勝で当たる。そこまで順当に勝ち進めば、ここがひとつの山場となるだろう。

 一方、男子はエース水谷準(beacon・LAB)のリベンジに注目が集まる。前回ロンドン五輪ではメダルを期待されながら、過度なプレッシャーを背負い敗北。単複ともにメダルを逃した。その苦い経験をバネにロシアリーグで技術とメンタルを磨くなど自己改革に取り組んだ水谷は、シングルスで第4シードに入り、勝ち進めば準決勝で世界ナンバーワンの馬龍(中国)と対戦する。男子シングルスにはロンドン五輪に次いで代表入りを果たした丹羽孝希(明治大学)も出場する。

 また、男子団体は水谷とともにロンドンの雪辱を誓う丹羽、五輪初出場の吉村真晴(名古屋ダイハツ)というメンバーで日本男子卓球初のメダル取りに挑む。

 シングルスは現地時間6日から、団体戦は12日に開始。シードのついている石川、福原、水谷のシングルスは7日の3回戦で始動する。

(文・高樹ミナ)