4年前のロンドン五輪で日本卓球界初のメダルを獲得した女子団体。今回それ以上の成績を残せるか。(写真:Getty Images)
4年前のロンドン五輪で日本卓球界初のメダルを獲得した女子団体。今回それ以上の成績を残せるか。(写真:Getty Images)

 日本卓球界初のメダル獲得から4年。2012年ロンドン五輪で銀メダルに輝いた女子団体がリオデジャネイロで金メダルを狙う。立ちはだかるのは世界王者の中国。男女とも他を寄せつけない圧倒的な強さで、中国代表チームは過去、金メダル24個を含む計47個の五輪メダルを量産してきた。国別メダルランキング2位の韓国が計18個(金メダル3個)ということを考えれば、その強さは歴然だろう。

 敵は中国だけではない。今年2~3月の世界卓球選手権(クアラルンプール)で苦しめられたドイツや北朝鮮も強敵。特に準決勝で当たると目されるドイツはメダル候補の一角で、大きな山場となりそうだ。日本のメダル獲得までの道のりは決して平坦ではない。

 だが、ロンドン五輪からの4年間ですっかりエースに成長した石川佳純(全農)、五輪出場4回目のベテラン福原愛(ANA)、そして今年現役を引退した平野早矢香(ミキハウス)に代わって代表入りした、弱冠15歳の伊藤美誠(スターツ)は、女子代表の村上恭和監督いわく、「過去最高の実力を誇るベストメンバー」とのこと。村上監督は石川を2点起用し、福原・伊藤でダブルスを取りにいく基本オーダーに自信を見せる。またキャプテンの福原以下、石川、伊藤も「最低でも銀メダルの気持ちで戦います」と強気だ。

 ちなみに、団体戦はシングル2試合、ダブルス1試合、シングス2試合で行われ、先に3試合を制したほうが勝ち。そのため日本はエースの石川をシングルス2試合に起用し、ダブルスペアの福原と伊藤は残りのシングルスに1試合ずつ出る。

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