今季ここまで打率や本塁打など打撃6部門でトップを走る山田 (c)朝日新聞社
今季ここまで打率や本塁打など打撃6部門でトップを走る山田 (c)朝日新聞社

 前半戦88試合にフル出場し、打率.350、29本塁打、72打点の打撃3部門に加え、20盗塁、112安打、出塁率.463の個人タイトルをたった一人で独占中。昨季は打率.329、38本塁打、34盗塁でトリプルスリー(打率3割・30本塁打・30盗塁)を達成したが、打率は川端慎吾(打率.336)、打点は畠山和洋(105打点)とチームメイトにトップを譲る形で、ともにリーグ2位だった。それが今季はさらに進化した姿を見せ、史上初の「トリプルスリー」&「三冠王」への期待と可能性が、日に日に高まっている状況だ。

 好調の要因は様々あるが、データから見ると、まず「対左投手」のワードが浮かび上がる。昨季は右投手に対して打率.321(390打数125安打)、左投手に対して打率.347(167打数58安打)だったが、今季はここまで対右投手が打率.324(225打数73安打)と昨季と同水準であるのに対し、対左投手は打率.411(95打数39安打)と完全な“カモ”状態だ。

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