青学大の神野大地(C)朝日新聞社
青学大の神野大地(C)朝日新聞社

第92回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の往路が1月2日に行われ、青山学院大が2年連続の往路優勝を飾った。

 昨年は“山の神”神野大地の活躍が目立った青学大だが、今回はチームとしての強さを見せつけた。1区から5区までトップで襷をつなぐ、往路完全優勝を成し遂げたのだ。大会史上23年ぶり、青学大にとっては史上初の快挙だった。

 青学大は、往路を走った5名のうち4名を、昨年も箱根を走ったメンバーで揃えてきた。安定した走りはもとより期待できたが、なかでも光ったのは3区の秋山雄飛の活躍だ。秋山は今回が箱根初出場ながら、区間賞を獲る快走をみせた。

 注目されていた5区・神野の走りだったが、襷を受け取った時点で2位の東洋大とは2分以上の差がついた状況。途中、腹部をおさえるようなしぐさから不調が心配されるシーンもあったが、神野は独走を続け、首位でゴールテープを切った。最終的には2位の東洋大との差を3分以上に広げた。

 チームの主将でもある神野はレース後、往路を次のように振り返る。

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