『偏差値35でも有名大学合格! 落ちこぼれの逆転受験術』(朝日新聞出版)/碓井孝介著/定価:1296(税込み)Amazonで購入する
『偏差値35でも有名大学合格! 落ちこぼれの逆転受験術』(朝日新聞出版)/碓井孝介著/定価:1296(税込み)
Amazonで購入する

 夏休み直前、各教科の先生から「受験生にとっては夏休みが勝負だ。ここで合否が決まるぞ!」と発破をかけられた人は多いだろう。しかし、生活が不規則になりがちな夏休みに、1カ月以上も自分自身をコントロールしながら、効果的な方法で勉強することは簡単なことではない。
 
『偏差値35でも有名大学合格! 落ちこぼれの逆転受験術』(朝日新聞出版)の著者である碓井孝介さんは、高校時代、夏休みを効果的に使って見事に志望校に合格した経験の持ち主だ。

「夏休みから本格的に受験勉強を始めて一気に学力を伸ばし、現役で志望校に合格する人もまた少なくないのです。だから諦めるのは、まだ早いですよ」と話す碓井さんが、効果的な夏休みの過ごし方を伝授する。

*  *  *

 まず、最初にやるべきことは、「意識改革」。「これまであまり勉強してこなかったし、もう間に合わない」という考えをあらため、「夏休みから勉強を本格的にスタートさせるくらいが丁度いい、今から必死に勉強すれば間に合う」と考え方を変えることで、夏休みの学習効果を格段に高めるのだ。

 そもそも「短期決戦型」の方が試験に受かりやすい。長時間ダラダラ勉強するよりも、限られた時間に集中して勉強したほうが効率はいいからだ。長時間かけて勉強することは、今日覚えたことをまだまだ先の試験日まで覚え続けている必要があり、これはこれで結構つらい。一方で試験本番に近ければ近いほど、今日勉強したことが試験当日に頭に残っている可能性が高くなる。つまり記憶の維持という点から「短期決戦型」は理にかなっているといえるのだ。

 では具体的にどうやって勉強をすればいいのか、三つの勉強法を紹介しよう。

次のページ